XML フォームオブジェクトモデル式のパフォーマンス上の考慮点

Adobe XML フォームオブジェクトモデルは、フォームレイアウト、フォームデザインおよびフォームデータを区別できるフォームの作成を実現します。

フォームデザインでは、参照構文式によりドキュメントオブジェクトモデル(DOM)のツリー構造の階層内でオブジェクトに値、オブジェクトおよびプロパティが関連付けられます。通常、参照構文式はフォームロジック、検証、計算などのビジネスルールに書き込まれます。

参照構文式の処理時間を短縮するため、次の点を考慮してください。

  • 式を可能な限り簡潔にする。

  • 「“..”」(二重引用符)を式で使用しないようにする。

さらに、スクリプトで参照構文を評価した後、その結果をオブジェクト変数に格納してください。これにより、参照構文が再使用される場合に、この結果を再取得できるようになります。結果の再使用は式の再評価よりも効率的です。

次の例では、 resolveNode メソッドが 1 回使用され、その結果生成されるオブジェクト参照が保存されて、他の各種関連オブジェクトの操作において再使用されます。このスクリプトは、各オブジェクトについて参照構文式と resolveNode メソッドを使用するスクリプトよりも効率的に処理できます。

var oSubform = xfa.resolveNode("xfa.form.form1.Subform1"); 
if (oSubform.all.length< 3) { 
      Subform.SubformUpButton1.presence = "invisible"; 
      Subform.SubformLabel1.presence = "invisible"; 
      Subform.SubformUpButton2.presence = "invisible"; 
      Subform.SubformLabel2.presence = "invisible"; 
 }