実行時(フォームプロパティダイアログボックス)

このダイアログボックスを使用して、スクリプティングの変更保存についての実行時スクリプトオプションを指定します。また、JavaScript デバッガーおよび JavaScript コンソールの可用性を管理します。

このダイアログボックスを表示するには、ファイル/フォームのプロパティを選択し、「実行時」をクリックします。

一時ファイルへ文書の変更を自動保存する
Acrobat または Adobe Reader X のフォームの自動保存を有効または無効にします。Acrobat または Adobe Reader の保存設定に従ってフォームコンテンツを定期的に自動で保存するように指定します。preSave スクリプトは実行されません。サイズの大きいフォームの内容を保存する場合、パフォーマンスが低下することがあります。
注意: ユーザーが Acrobat Reader での作業中に変更を一時ファイルへ保存できるのは、Acrobat Reader DC Extensions のフォームに適切な権限が適用された場合のみです。

保存時にスクリプティングの変更をフォームに保持
フォームを保存するときに、スクリプトの変更をフォームに保持する方法を指定します。
自動
フォームを保存するときに、フォーム内のスクリプトの変更を自動的に保持することを指定します。フォームが承認済みである場合、スクリプトの変更は保存されません。フォームが未承認である場合は、フォームを承認できなくなります。

手動で
フォームを保存するときに、フォーム内のスクリプトの変更をスクリプトによって保持することを指定します。そのためには、delta スクリプトオブジェクトを使用する必要があります。手動オプションは、承認済みのフォームに適しています。

JavaScript で厳密なスコープ規則を強制
JavaScript に厳密なスコープ規則を適用します。厳密なスコープ規則を適用すると、フォームのパフォーマンスが向上し、スクリプトがさらに使いやすくなります。パフォーマンスの向上は、Acrobat 8.1 以降向けのフォームに適用されます。

Acrobat 8.1 より前のバージョン向けのフォームでは、厳密なスコープを適用しないでください。厳密なスコープを選択してから、Acrobat 8.1 より前のバージョンを選択すると、スクリプトが予期せぬ動作をしたり、動作しない場合があります。

JavaScript デバッガー
JavaScript デバッガーの可用性を設定します。Acrobat X および Adobe Reader X 向けのフォームでのみ使用できます。
JavaScript デバッグを有効にする
ユーザーが JavaScript デバッガーを有効にできます。

JavaScript デバッグを無効にする
ユーザーが JavaScript デバッガーを無効にできます。

PDF ビューアで JavaScript デバッグの可用性を決定
ユーザーが JavaScript デバッグを PDF Viewer(デフォルト設定)に割り当てることができます。

JavaScript コンソール
JavaScript コンソールの可用性を設定します。Acrobat X および Adobe Reader X 向けのフォームでのみ使用できます。
JavaScript コンソールを有効にする
ユーザーが JavaScript コンソールを有効にできます。

JavaScript コンソールを無効にする
ユーザーが JavaScript コンソールを無効にできます。

PDF ビューアで JavaScript コンソールの可用性を決定
ユーザーが JavaScript コンソールの可用性を PDF Viewer(デフォルト設定)に割り当てることができます。

詳しくは、『 スクリプティング基礎 』の「演算とスクリプトのデバッグ」を参照してください。