互換性(フォームのプロパティダイアログボックス)

このダイアログボックスを使用して、Designer バージョン 6 で作成したフォームをバージョン 7 に更新します。古いバージョンのフォームを更新すると、一部のテキストがシフトして、手動調整が必要となる場合があります。また、コンボボックスの enter および exit イベントのスクリプト処理が影響を受けます。古いバージョンのフォームを主に Acrobat 7.0.5 または Adobe Reader 7.0.5 以降で表示する場合は、この「互換性」ダイアログボックスを使用してバージョン 7 に更新してください。

このダイアログボックスを表示するには、ファイル/フォームのプロパティを選択し、「互換性」をクリックします。

フォームがバージョン 6 で作成されていた場合は、バージョン 7 へのアップデートに使用するボタンが表示されます。

「レンダリングモデルを元に戻す」
すべてのバージョンの Acrobat で、Designer の以前のバージョンで利用できたフォームのレンダリングモデルを使用するようにします。

デフォルトでは、Acrobat は PDF フォームのレンダリングに新しいフォームのレンダリングモデル(ダイレクトレンダリング)を使用するようになりました。新しいフォームのレンダリングモデルでは、以前のフォームのレンダリングモデルよりも高いパフォーマンスが得られます。ただし、新しいフォームのレンダリングモデルを使用すると、以前のレンダリングモデルを使用するレガシーフォームの外観とパフォーマンスに差異が生じることがあります。

「テキストの書式設定を元に戻す」または「テキストの書式設定を更新」
以前のバージョンの Designer からフォームを開いた場合、テキストの書式設定ルールが異なります。

現在のテキストの書式設定ルールを使用するには、「テキストの書式設定を更新」をクリックします。古いバージョンのフォームを更新すると、一部のテキストがシフトして、手動調整が必要となる場合があります。

バージョン 6 のテキストの書式設定ルールを使用するには、「テキストの書式設定を元に戻す」をクリックします。

「イベントモデルを元に戻す」または「イベントモデルの更新」
以前のバージョンの Designer からフォームを開いた場合、フォームの enter イベントの動作が異なります。バージョン 7 では、ユーザーが初めてコンボボックス内をクリックすると、reenter プロパティが false に設定されて enter イベントが送られます。ユーザーがフィールド内を再度クリックするか、Enter キーを押すと、reenter プロパティが true に設定されて再度 enter イベントが送られます。

現在のイベント処理ルールを使用するには、「イベントモデルの更新」をクリックします。ユーザーがコンボボックスをクリックするたびに enter イベントを発生させる場合は、イベントモデルを更新します。

バージョン 6 のイベント処理ルールを使用するには、「イベントモデルを元に戻す」をクリックします。例えば、Designer バージョン 6 で作成されたフォームを使用し、最初の enter イベントでのみサーバーからデータをダウンロードする場合は、古いイベントモデルをそのまま維持するか、古いイベントモデルに戻します。