PDF Generator の考慮事項

次のトピックでは、Adobe® LiveCycle® PDF Generator 11 で発生する問題とその解決方法について説明します。

Microsoft Office のマクロを実行するための Acrobat の設定

PDFMaker では、管理コンソールの「ファイルタイプごとの設定」でマクロを有効にしている場合でも、PDF Generator で Microsoft Word および Microsoft Excel のドキュメントを PDF に変換する間は、マクロが無効になります。

PDFMaker でマクロが無効になるのを防ぐには、次のレジストリの値を 0 に設定する必要があります。

  • Microsoft Word:HKEY_CURRENT_USER\Software\Adobe\Acrobat\PDFMaker\10.0\Word\Settings\DisableMacro

  • Microsoft Excel:HKEY_CURRENT_USER\Software\Adobe\Acrobat\PDFMaker\10.0\Excel\Settings\DisableMacro

Acrobat に関する既知の問題について詳しくは、http://kb2.adobe.com/cps/877/cpsid_87775.html を参照してください。

MS Office のファイルを PDF 形式に変換するための PDF Generator の設定

一部の LiveCycle ES サーバーで、PDF Generator ES を使用して Microsoft Office アプリケーションのファイルを正常に変換するためには、DCOM の権限ポリシーを変更する必要があるという、既知の問題があります。権限ポリシーを変更しないと、次のエラーメッセージが表示されます。

INFO [STOUT] com.jniwrapper.win32.com.ComException: COM object method returns error code: 0x80004005; E_FAIL (Unspecified error)

Microsoft のヘルプとサポートサイトのサポート技術情報の記事に必要な手順が記載されています。

Telnet セッション経由で LiveCycle サーバーにアクセスする場合の既知の問題

Telnet サービスを使用して Windows Server 2008 で実行されている LiveCycle サーバーにアクセスし、バッチスクリプトを使用してアプリケーションサーバーを起動すると、ネイティブドキュメントから PDF への変換がエラーで失敗します。

この問題を回避するには、「デスクトップとの対話をサービスに許可」オプションを選択して Telnet サービスを開始します。Windows Server 2008 でサービスパネルのプロパティを変更するときに、このオプションを選択できます。

Excel ファイルを PDF ファイルに変換する場合のパスの解決

PDF Generator を使用して Excel ファイルを PDF ファイルに変換するときに、Excel ファイルのヘッダーまたはフッターにファイル名およびパスの関数(&[Path]&[File])が含まれていると、予期しない結果になる場合があります。ファイルの変換時に、PDF Generator ではファイルを LiveCycle サーバーの一時領域にコピーして、そのコピーに対して変換を行います。そのため、Excel ドキュメント内のファイル名およびパスの関数は、一時ファイル名および一時領域に解決され、生成される PDF ファイルにはそれらの値が表示されます。