Adobe LiveCycle Enterprise Suite 4 の概要

Adobe LiveCycle Enterprise Suite 4 (ES4) は情報のキャプチャおよび処理、パーソナライズされた通信の提供、重要情報の保護および追跡をサポートするエンタープライズドキュメントおよびフォームのプラットフォームです。 LiveCycle ES4 は、ビジネスプロセスを社内のモバイルユーザーやクライアントに拡張し、生産性を向上させるとともにデスクトップ、スマートフォン、タブレットを使用しているユーザーにサービスを提供できるようにします。 プラットフォームは企業が使用するフォーム、ドキュメント、プロセスの設計、実装、自動化、管理に必要なツールを提供します。

情報のキャプチャおよび処理

LiveCycle を使用すると、重要なビジネスプロセスを接続して自動化することで総所有コストを削減できます。 LiveCycle を使用すると、使いやすいフォームやデータキャプチャインターフェイスを作成し、これをユーザーの Web サイトに発行して検索し、バックエンドのビジネスプロセスやシステムに接続することができます。 モバイル、Web、デスクトップ、紙のチャネルでこのような使い慣れたインターフェイスを操作できるため、適用率やユーザー満足度を向上させることができます。

顧客とのやり取り

LiveCycle を使用すると、さらにセキュアでパーソナライズされた電子および紙ドキュメントを作成できるため、コストを削減しながらユーザーとのやり取りや標準への準拠を向上させることができます。 LiveCycle は、システム生成、オンデマンド、またはインタラクティブ通信のための作成からアーカイブ化まで、ユーザー対応を合理化し、向上させます。

保護コンテンツ

LiveCycle はクライアントと企業の重要情報の整合性とプライバシーを保護します。 これにより、規制準拠やユーザー満足度も向上させることができます。

Adobe Experience Manager (AEM) との統合

LiveCycle はリッチクライアント SDK を提供します。これにより、クライアントアプリケーションは Java API を使用して LiveCycle サービスを呼び出します。 AEM LiveCycle Conenctor を使用して、Adobe Experience Manager (AEM) の Web アプリケーションとワークフロー内から LiveCycle Document Services を呼び出すことができます。 OSGi 環境内でこれらの API の使用が簡素化し、LiveCycle Service のシームレスな呼び出しが可能になります。

アプリケーションの開発

開発環境
LiveCycle では、迅速な開発のために密接に統合されたシームレスな開発環境を通じて、価値創出までの時間を迅速化します。 LiveCycle を使用することで、ビジネスアナリストや開発者はフォーム、ドキュメント、プロセス、およびこれらの動作もグラフィカルに定義できます。 開発者は共通のプロセスやフォーム、およびドキュメントの一部を使用して、アプリケーションを迅速に開発し、効率よく連携させることができます。 同じアセットをデスクトップ、モバイルデバイス、紙ドキュメントなどの複数の対象環境で使用できます。 チームベースの機能を使用して、管理者はアセットへのアクセスを管理できます。 制御されたコラボレーションは、チェックインおよびチェックアウト機能を通じて実現されます。

クライアントランタイム
LiveCycle は無償のユビキタスクライアントランタイムを活用しているため、アプリケーションに簡単にアクセスでき、顧客、構成要員、パートナー、供給業者がすぐに使用できるようになっています。 クライアントランタイムには、無償の Adobe Reader®、モバイルおよびデスクトップブラウザー、Adobe AIR®、Adobe Flash® が含まれます。 LiveCycle は、Adobe PhoneGap を使用することで、ネイティブなモバイルクライアントを対象にすることもできます。

エンタープライズシステムの統合
LiveCycle はサービス指向のアーキテクチャの原則を使用することで、エンタープライズシステムへの統合を簡単に実現します。 これにより、LiveCycle は企業のコアシステムと簡単に情報を交換したりプロセスを拡張したりできるため、使用しやすく、さらに使い慣れた形になっており、生産性も向上し、企業のファイアウォールを超えることができます。