演算とスクリプトでのオブジェクトの参照

FormCalc の演算および JavaScript のスクリプトには、コードの構造化ルールが設定されています。両ルールは共に同じ参照構文に基づき、フォームオブジェクトのプロパティと値にアクセスします。XML フォームオブジェクトモデルは構造化手段を備え、それぞれのオブジェクト、プロパティおよびメソッドをピリオド（.）文字で区切る複合的な命名規約を使用し、オブジェクトのプロパティと値にアクセスします。

一般に参照の構文は、いずれも次のようなセクションに分かれた同様の構造を持っています。

  • フォーム階層構造における親オブジェクトの名前。参照先となるフィールドやオブジェクトの場所を特定するために使用されます。階層パレットとデータ表示パレットを使用すると、フォームおよび関連データ内にある他のオブジェクトを基準とした、オブジェクトの場所が決まります。

  • 参照するオブジェクトの名前。

  • アクセス対象のプロパティやメソッドの名前。場合によっては、構造内において目的のプロパティやメソッドの前に存在するが階層パレット上にはオブジェクトとして表示されない XML フォームオブジェクトモデルのオブジェクトもこのセクションに含まれることがあります。

例えば、フォームデザインにあるテキストフィールドの値にアクセスする場合の参照構文を次の図に示します。ここでは、デフォルトのオブジェクト命名規約を使用しています。

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A.
フォーム階層オブジェクト

B.
オブジェクト名

C.
プロパティ名またはメソッド名

注意： デフォルトでは、新しいフォームの最初のページを表すサブフォームオブジェクトの名称は未設定です。上の参照構文では、名称未設定のサブフォームを #subform で表しています。

それぞれの状況に応じて、参照構文表記の構造は少しずつ異なります。例えば、完全修飾参照構文はどのような状況にも対応します。一方、短縮参照構文や参照構文のショートカットを使用して、構文の長さを短くできる場合もあります。