簡易 XML ビューでは、特定の構造化アプリケーションにフィールド(およびその外観)を指定できます。例えば、DITA トピック構造化アプリケーションで、短い説明フィールドを非表示にしたり、トピックタイトルおよび本文フィールドのみ表示したりすることを選択できます。FrameMaker では、簡易 XML ビューでフォームフィールドをレンダリングするために使用するカスタムテンプレートファイルを指定できます。
簡易 XML ビューをサポートしている構造化アプリケーションには、それぞれ設定ファイル(.ini)が含まれています。このファイル内でフラグを使用して、対応する簡易 XML ビューにおけるフィールドをカスタマイズできます。
注: トピックを簡易 XML ビューで表示している場合、WYSIWYG ビューに切り替えます。
1)次の文書を開きます。
<Fm_install_location>\Structure\structapps.fm
このファイル内の各 DITA トピックタイプ(トピック、タスク、参照、コンセプト、トラブルシューティング)に対する構造化アプリケーションには、フォームビューフィールドが含まれます。
フォームビューには 2 種類のフラグが含まれます。
設定ファイル:対応する構造化アプリケーションの設定ファイルを定義します。
テンプレート:簡易 XML ビュー向けのユーザーインターフェースをレンダリングする構造化アプリケーションに関連付けられたテンプレートファイルを定義します。
2).iniファイルをカスタマイズするには、FrameMaker のインストールされたディレクトリ以外の場所にそのファイルをコピーする必要があります。
3)フォーム設定ファイルフィールドで、前の手順に従ってファイルの場所を更新します。
4)設定ファイルでは、次のフィールドが使用できます。
FormElements
簡易 XML ビューで表示する構造化アプリケーションのエレメントを指定します。FormElements を指定する構文は次のとおりです。
body,Body,1,1|
ここでは、
body:構造化テンプレートで定義されたエレメントの名前です。
Body:簡易 XML ビューのフォームフィールドの上部に表示されるラベルです。
0,1:このエレメントがオプション(0)であるか必須(1)であるかを指定します。エレメントを必須として指定する場合、文書を保存する前にそのエレメントの値を入力する必要があります。
0,1:(オプション)フィールドを本文フィールドとして設定するかどうか、フィールド内で Enter キーを押したときにオブジェクトを挿入カタログを表示するかどうかを指定します。デフォルトでは、0 の値は、この値が指定されていないフィールドに割り当てられます。
|:(パイプ)複数のエレメントを指定する際に使用する区切り記号です。
例: FormElements=title,Title of your topic,1|shortdesc,Short description - one paragraph,0|author,Enter your name,1|body,Content of your topic,1,1
FormLabelPgfFormat
テンプレートで定義されている段落のフォーマットです。フォームラベルを表示するために使用されます。
例: FormLabelPgfFormat=fm-title
RequiredFormLabelPgfFormat
テンプレートで定義されている段落のフォーマットです。必須のフォームラベルを表示するために使用されます。
例: RequiredFormLabelPgfFormat=fm-titlerequired
FormFieldColor
フォームフィールドのデフォルトの境界線の色を指定します。
例: FormFieldColor=GrayDark
RequiredFormFieldColor
必須のフィールドの境界線の色を指定します。
例:RequiredFormFieldColor=Red
SelectedFormFieldColor
現在選択されているフィールドの境界線の色を指定します。
例:SelectedFormFieldColor=Blue
ParaElements
段落エレメントで Enter キーが押された場合に作成されるデフォルトのエレメントを指定します。また、パイプ(|)で区切られた複数のエレメントを指定できます。 複数のエレメントを指定した場合は、現在のコンテキスト内の最初の有効なエレメントが挿入されます。 例えば、DITA タスクの場合、段落および情報要素(p|info)にこのフラグをマップできます。 ユーザーが Enter キーを押すと、FrameMaker は現在の位置に段落エレメントを挿入しようとします。段落が無効な場合、情報(info)エレメントを挿入します。
例:ParaElements=p|info
OrderedListElement
番号付きリストにマッピングされるエレメントを指定します。例えば、DITA トピックで、ol エレメントにこのフラグをマッピングして、新しい番号付きリストを作成できます。ただし、DITA タスクの場合は、steps エレメントにこのフラグをマッピングすると、新しい手順を作成できます。
例: OrderedListElement=ol
OrderedListItemElement
番号付きリストアイテムの中で Enter キーを押すと作成されるデフォルトのエレメントを指定します。例えば、DITA トピックで、li エレメントにこのフラグをマッピングして、番号付きリスト内に新しいリストアイテムを作成できます。ただし、DITA タスクの場合、step エレメントにこのフラグをマッピングすると、手順の中に新しいステップを作成できます。
例: OrderedListItemElement=li
UnorderedListElement
番号なしリストにマッピングされるエレメントを指定します。例えば、DITA トピックで、ul エレメントにこのフラグをマッピングして、新しい番号なしリストを作成できます。ただし、DITA タスクの場合、steps-unorderedエレメントにこのフラグをマッピングすると、ネストされた手順を新規作成できます。
例:UnorderedListElement=ul
UnorderedListItemElement
番号なしリスト内で Enter キーが押された場合に作成されるデフォルトのエレメントを指定します。例えば、DITA トピックで、li エレメントにこのフラグをマッピングして、番号なしリスト内に新しいリストアイテムを作成できます。ただし、DITA タスクの場合、step エレメントにこのフラグをマッピングすると、ネストされた手順の中に新しいステップを作成できます。
例:UnorderedListItemElement=li
BoldElement
Ctrl + b キーの使用時に、テキストに太字表示のエレメント(b)を適用するように指定します。
例: BoldElement=b
ItalicElement
Ctrl + i キーの使用時に、テキストに斜体表示のエレメント(i)を適用するように指定します。
例: ItalicElement=i
UnderlineElement
Ctrl + u キーの使用時に、テキストに下線表示のエレメント(u)エレメントを適用するように指定します。
例: UnderlineElement=u
5)設定ファイルに必要な変更を行った後、ファイルを保存します。
6)現在の構造化アプリケーションを再読み込みします。
structapps.fm へ移動し、構造ツール/アプリケーション定義を読み込みを選択します。
7)構造化トピックが現在開かれている場合は、トピックへ移動し、作成者ビューに切り替えます。
設定ファイルに加えた変更はすぐに反映されます。
簡易 XML ビューをサポートしている構造化アプリケーションには、それぞれ FrameMaker テンプレートが含まれています。このテンプレートは、簡易 XML ビューにおける様々なフォームエレメントの表示方法を定義します。例えば、フォーム中の必須フィールドラベルのフォントサイズや色をカスタマイズしたり、あるいはエレメントの自動挿入のルールを定義できます。このテンプレートに変更を加えると、変更点はすべて簡易 XML ビューに反映されます。
注: トピックを簡易 XML ビューで表示している場合、WYSIWYG ビューに切り替えます。
1)structapps.fm の中のフォームビュー/テンプレートフィールドから、対応する構造化アプリケーション用の簡易 XML ビューテンプレートファイルを定義できます。
2)テンプレートファイルをカスタマイズするには、現在 FrameMaker がインストールされているフォルダ以外の場所に、そのファイルをコピーする必要があります。
3)テンプレートフィールドで、前の手順に従ってファイルの場所を更新します。
4)必要に応じてテンプレートファイルを更新し、ファイルを保存します。
5)現在の構造化アプリケーションを再読み込みします。
structapps.fm へ移動し、構造ツール/アプリケーション定義を読み込みを選択します。
6)構造化トピックが現在開かれている場合は、トピックへ移動し、作成者ビューに切り替えます。
テンプレートファイルへの変更はすぐに反映されます。