Flash Builder での Adobe Scout の使用

Adobe® Scout(プロジェクト「Monocle」というコードネームで呼ばれていました)は、ActionScript アプリケーション(デスクトップ上の Flash Player)と Adobe AIR で実行されるモバイルアプリケーションをプロファイリングするメモリプロファイリングツールです。

Adobe Scout では、Telemetry 機能を使用して、Flash コンテンツをプロファイリングすることができます。Adobe Scout には、多数の詳細な Telemetry オプションが用意されています。これらのオプションは、アプリケーションをプロファイリングするときに使用できます。例えば、Adobe Scout のリモートプロファイリング機能を使用すると、コンテンツを実行して、Adobe Scout が稼動しているコンピューター以外のコンピューターまたはデバイス上でプロファイリングすることができます。

Adobe Scout および Telemetry 機能について詳しくは、www.adobe.com/go/learn_telemetry_jp を参照してください。

Adobe Scout と Flash Builder プロファイラーの相違

Flash Builder プロファイラーを使用するには、デバッガーバージョンの Flash Player が必要です。Flash Builder プロファイラーを使用すると、デバッガーバージョンの Flash Player で、ActionScript レベルのパフォーマンスのボトルネックやメモリリークを検出できます。

Adobe Scout は Telemetry 機能に基づいており、リリースバージョンの Flash Player 上で実行されます。Telemetry は Flash ランタイム内部で動作し、ActionScript レベルよりも上のレベルで機能します。また、データを Adobe Scout に送信します。Adobe Scout では、そのデータを解析し、わかりやすく簡潔に表示します。

Adobe Scout を使用するには、デバッガーバージョンの Flash Player は必要ありません。リリースバージョンのビルドでもコンテンツをプロファイリングすることができます。この機能は、メモリリークを追跡したり、リリースされたアプリケーションのパフォーマンスを微調整したりする際に特に役立ちます。

Flash Builder での Adobe Scout の設定

Flash Builder で Adobe Scout を設定する前に、次のものがインストールされていることを確認してください。

  • Flash Player 11.3 以降のバージョン(スタンドアロンまたはプラグイン)、および Adobe AIR 3.3 以降のバージョン

  • Adobe Scout

Flash Player と Adobe AIR で Telemetry を有効にするには、Flash Player 設定ファイル(telemetry.cfg)を編集します。

Adobe Scout のインストールと設定ファイルの編集について詳しくは、www.adobe.com/go/learn_telemetry_jp を参照してください。

Flash Builder での詳細な Telemetry の有効化

重要: 詳細な Telemetry オプションは、ActionScript コンパイラー 2.0(ASC 2.0)を使用する ActionScript プロジェクトおよび ActionScript モバイルプロジェクトでのみ使用できます。
詳細な Telemetry は、アプリケーションをデバッグまたはテストするときに有効にすることができます。

Flash Builder で詳細な Telemetry 機能を使用するには、次の手順に従います。

  1. ActionScript プロジェクトのプロジェクトのプロパティダイアログボックスで、「ActionScript コンパイラー」を選択します。

  2. 「Telemetry オプション」で、「詳細な Telemetry を有効にする」を選択します。

このオプションを選択すると、Flash Builder では、コンパイラーに -advanced-telemetry 引数が追加され、コンパイラーの設定が更新されます。

リリースされたアプリケーション向けの詳細な Telemetry データの保護

必要に応じて、パスワードを使用して、詳細な Telemetry データを保護することができます。アプリケーションのリリースバージョンを書き出すときに、Telemetry データに対する認証されたアクセスを確認するためのパスワードを指定できます。

次の 3 つの手順に従って、パスワードを指定できます。

  1. リリースビルドの書き出しウィザードで、「詳細な Telemetry を有効にする」が選択されていることを確認します。

  2. パスワードを入力し、確認します。
    注意: パスワードは、現在のセッションにのみ適用されます。パスワードを変更する場合は、SWF ファイルを再コンパイルする必要があります。

iOS アプリケーションに対する -sampler 値の無効化

サンプラーは、詳細な Telemetry の重要な機能です。プロジェクトに対して詳細な Telemetry を有効にすると、デフォルトで -sampler パラメーター値が設定されます。

iOS アプリケーションでは、-sampler オプションを有効にすると、アプリケーションでパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。Adobe Scout に接続しないで、Telemetry データを表示する場合は、Flash Builder で -sampler 値を無効にすることができます。

Flash Builder で -sampler 値を無効にするには、次の手順に従います。
  1. 実行/デバッグ設定ダイアログボックスまたはリリースビルドの書き出しダイアログボックスで「起動をカスタマイズ」をクリックします。

  2. 起動パラメーターをカスタマイズダイアログボックスで、-sampler パラメーター名の横にある「X」をクリックします。

  3. 「OK」をクリックします。「変更されたパラメーター」には、-sample パラメーターの値が <value not set> と表示されます。