XML オブジェクト

Flash Player 9 以降、Adobe AIR 1.0 以降

1 つの XML オブジェクトは、1 つの XML エレメント、属性、コメント、処理命令、またはテキストエレメントを表します。

XML オブジェクトは、単純内容を持つものと複合内容を持つものに分類されます。複合内容の XML オブジェクトとは、子ノードを持つ XML オブジェクトです。 単純内容の XML オブジェクトとは、属性、コメント、処理命令、テキストノードのいずれか 1 つを含んだ XML オブジェクトです。

例えば、次の XML オブジェクトは、コメントと処理命令が含まれた複合内容の XML オブジェクトです。

XML.ignoreComments = false; 
XML.ignoreProcessingInstructions = false; 
var x1:XML =  
    <order> 
        <!--This is a comment. --> 
        <?PROC_INSTR sample ?> 
        <item id='1'> 
            <menuName>burger</menuName> 
            <price>3.95</price> 
        </item> 
        <item id='2'> 
            <menuName>fries</menuName> 
            <price>1.45</price> 
        </item> 
    </order>

次の例に示すとおり、 comments() および processingInstructions() メソッドを使用して、コメントおよび処理命令の新しい XML オブジェクトを作成できるようになりました。

var x2:XML = x1.comments()[0]; 
var x3:XML = x1.processingInstructions()[0];

XML プロパティ

XML クラスには次の 5 つの静的プロパティがあります。

  • ignoreComments および ignoreProcessingInstructions プロパティでは、XML オブジェクトの解析時にコメントまたは処理命令を無視するかどうかを指定します。

  • ignoreWhitespace プロパティでは、空白文字だけで区切られているエレメントタグや埋め込み式について、空白文字を無視するかどうかを指定します。

  • prettyIndent および prettyPrinting プロパティは、XML クラスの toString() および toXMLString() メソッドが返すテキストを整形するために使用します。

これらのプロパティについて詳しくは、『 Adobe Flash Platform 用 ActionScript 3.0 リファレンスガイド 』を参照してください。

XML メソッド

次の各メソッドは、XML オブジェクトの階層構造に関する操作に使用します。

  • appendChild()

  • child()

  • childIndex()

  • children()

  • descendants()

  • elements()

  • insertChildAfter()

  • insertChildBefore()

  • parent()

  • prependChild()

次の各メソッドは、XML オブジェクトの属性に関する操作に使用します。

  • attribute()

  • attributes()

次の各メソッドは、XML オブジェクトのプロパティに関する操作に使用します。

  • hasOwnProperty()

  • propertyIsEnumerable()

  • replace()

  • setChildren()

次の各メソッドは、修飾名および名前空間に関する操作に使用します。

  • addNamespace()

  • inScopeNamespaces()

  • localName()

  • name()

  • namespace()

  • namespaceDeclarations()

  • removeNamespace()

  • setLocalName()

  • setName()

  • setNamespace()

次の各メソッドは、XML の内容のタイプに関する操作および判定に使用します。

  • comments()

  • hasComplexContent()

  • hasSimpleContent()

  • nodeKind()

  • processingInstructions()

  • text()

次の各メソッドは、XML オブジェクトからストリングへの変換および整形に使用します。

  • defaultSettings()

  • setSettings()

  • settings()

  • normalize()

  • toString()

  • toXMLString()

次の各メソッドはその他の用途に使用します。

  • contains()

  • copy()

  • valueOf()

  • length()

これらのメソッドについて詳しくは、『 Adobe Flash Platform 用 ActionScript 3.0 リファレンスガイド 』を参照してください。