SMIL ファイルの使用

VideoPlayer クラスは、複数の帯域幅の複数のストリームを処理するために、SMIL のサブセットをサポートするヘルパークラス (NCManager) を使用します。 SMIL はビデオストリームの位置、FLV ファイルのレイアウト (幅と高さ)、および異なる帯域幅に対応するソース FLV ファイルを識別するために使用されます。 FLV ファイルのビットレートと継続時間を指定するためにも使用されます。

source パラメーターまたは FLVPlayback.source プロパティ(ActionScript)を使用して、SMIL ファイルの場所を指定します。詳しくは、 ソース および「 Adobe Flash Professional CS5 用 ActionScript 3.0 リファレンスガイド 」の FLVPlayback.source プロパティを参照してください。

次の例では、RTMP を使用して FMS から複数の帯域幅の FLV ファイルをストリーミングする SMIL ファイルを示します。

<smil> 
<head> 
<meta base="rtmp://myserver/myapp/" /> 
<layout> 
<root-layout width="240" height="180" /> 
</layout> 
</head> 
<body> 
            <switch> 
                    <ref src="myvideo_cable.flv" dur="3:00.1"/> 
                    <video src="myvideo_isdn.flv" system-bitrate="128000" dur="3:00.1"/> 
                    <video src="myvideo_mdm.flv" system-bitrate="56000"dur="3:00.1"/> 
            </switch> 
</body> 
</smil>

<head> タグには、 <meta> タグおよび <layout> タグを含めることができます。 <meta> タグは base 属性のみをサポートします。この属性は、ストリーミングビデオ(FMS からの RTMP)の URL を指定するために使用されます。

<layout> タグは root-layout エレメントのみをサポートします。このエレメントは height 属性および width 属性を設定するために使用されるので、FLV ファイルをレンダリングするウィンドウのサイズが決定されます。これらの属性では、パーセンテージではなくピクセル値のみを使用できます。

SMIL ファイルの本体内では、ソース FLV ファイルへの 1 つのリンクを含めるか、 <switch> タグを使用してソースファイルをリストすることができます(前述の例のように FMS から複数の帯域幅用に複数のファイルをストリーミングする場合)。

<switch> タグ内の video タグおよび ref タグは同義であり、いずれのタグも src 属性を使用して FLV ファイルを指定できます。さらに、いずれのタグも region system-bitrate および dur の各属性を使用して、領域、必要な最低の帯域幅、および FLV ファイルの継続時間を指定できます。

<body> タグ内では、 <video> <src> または <switch> の各タグのいずれかのインスタンスを 1 つのみ使用できます。

次の例では、帯域幅の検出を使用しない、1 つの FLV ファイル用のプログレッシブダウンロードを示します。

<smil> 
        <head> 
            <layout> 
                <root-layout width="240" height="180" /> 
            </layout> 
        </head> 
        <body> 
            <video src=""myvideo.flv" /> 
        </body> 
</smil>

<smil>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<smil> 
... 
child tags 
... 
</smil>

属性

なし。

子タグ

<head>, <body>

親タグ

なし。

説明

SMIL ファイルを識別する最上位のタグ。

次の例では、3 つの FLV ファイルを指定する SMIL ファイルを示します。

<smil> 
<head> 
<meta base="rtmp://myserver/myapp/" /> 
<layout> 
<root-layout width="240" height="180" /> 
</layout> 
</head> 
<body> 
<switch> 
                <ref src="myvideo_cable.flv" dur="3:00.1"/> 
                <video src="myvideo_isdn.flv" system-bitrate="128000" dur="3:00.1"/> 
                <video src="myvideo_mdm.flv" system-bitrate="56000"dur="3:00.1"/> 
            </switch> 
</body> 
</smil>

<head>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<head> 
... 
child tags 
... 
</head>

属性

なし。

子タグ

<meta>, <layout>

親タグ

<smil>

説明

<meta> タグおよび <layout> タグをサポートし、ソース FLV ファイルの場所とデフォルトレイアウト(高さと幅)を指定します。

次の例では、ルートレイアウトを 240 × 180 ピクセルに設定します。

<head> 
    <meta base="rtmp://myserver/myapp/" /> 
    <layout> 
        <root-layout width="240" height="180" /> 
    </layout> 
</head>

<meta>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<meta/>

属性

base

子タグ

<layout>

親タグ

なし。

説明

ソース FLV ファイルの場所(RTMP URL)を指定する base 属性を含みます。

次の例では、 myserver 上のベース位置の meta タグを示します。

<meta base="rtmp://myserver/myapp/" />

<layout>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<layout> 
... 
child tags 
... 
</layout>

属性

なし。

子タグ

<root-layout>

親タグ

<meta>

説明

FLV ファイルの幅と高さを指定します。

次の例では、レイアウトを 240 × 180 ピクセルに設定します。

<layout> 
    <root-layout width="240" height="180" /> 
</layout>

<root-layout>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<root-layout...attributes.../>

属性

Width、height

子タグ

なし。

親タグ

<layout>

説明

FLV ファイルの幅と高さを指定します。

次の例では、レイアウトを 240 × 180 ピクセルに設定します。

<root-layout width="240" height="180" />

<body>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<body> 
... 
child tags 
... 
</body>

属性

なし。

子タグ

<video>, <ref>, <switch>

親タグ

<smil>

説明

<video> <ref> および <switch> の各タグを含みます。これらのタグは、ソース FLV ファイルの名前、最低の帯域幅および FLV ファイルの継続時間を指定します。 system-bitrate 属性は、 <switch> タグを使用する場合のみサポートされます。 <body> タグ内では、 <switch> <video> または <ref> の各タグのいずれかのインスタンスを 1 つのみ使用できます。

次の例では、3 つの FLV ファイルを指定します。そのうち 2 つは video タグを使用し、1 つは ref タグを使用します。

<body> 
    <switch> 
        <ref src="myvideo_cable.flv" dur="3:00.1"/> 
        <video src="myvideo_isdn.flv" system-bitrate="128000" dur="3:00.1"/> 
        <video src="myvideo_mdm.flv" system-bitrate="56000"dur="3:00.1"/> 
    </switch> 
</body>

<video>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<video...attributes.../>

属性

src, system-bitrate, dur

子タグ

なし。

親タグ

<body>

説明

<ref> タグと同義です。 src 属性および dur 属性をサポートします。これらの属性は、ソース FLV ファイルの名前と継続時間を指定します。 dur 属性は完全な時間形式(00:03:00:01)と部分的な時間形式(03:00:01)をサポートします。

次の例では、ビデオのソースと継続時間を設定します。

<video src="myvideo_mdm.flv" dur="3:00.1"/>

<ref>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<ref...attributes.../>

属性

src, system-bitrate, dur

子タグ

なし。

親タグ

<body>

説明

<video> タグと同義です。 src 属性および dur 属性をサポートします。これらの属性は、ソース FLV ファイルの名前と継続時間を指定します。 dur 属性は完全な時間形式(00:03:00:01)と部分的な時間形式(03:00:01)をサポートします。

次の例では、ビデオのソースと継続時間を設定します。

<ref src="myvideo_cable.flv" dur="3:00.1"/>

<switch>

利用可能なデバイス

Flash Professional 8

使用方法

<switch> 
... 
child tags 
... 
<switch/>

属性

なし。

子タグ

<video>, <ref>

親タグ

<body>

説明

<video> 子タグまたは <ref> 子タグと共に使用し、複数の帯域幅のビデオストリーミング用の FLV ファイルを列挙します。 <switch> タグは system-bitrate 属性をサポートします。この属性は、最低の帯域幅、 src 属性および dur 属性を指定します。

次の例では、3 つの FLV ファイルを指定します。そのうち 2 つは video タグを使用し、1 つは ref タグを使用します。

<switch> 
    <ref src="myvideo_cable.flv" dur="3:00.1"/> 
    <video src="myvideo_isdn.flv" system-bitrate="128000" dur="3:00.1"/> 
    <video src="myvideo_mdm.flv" system-bitrate="56000"dur="3:00.1" /> 
</switch>