JavaScript からの AIR API クラスのアクセス

Adobe AIR 1.0 およびそれ以降

HTML および JavaScript のコードでは、Webkit の標準的なエレメントおよび拡張されたエレメントに加えて、ランタイムが提供するホストクラスにアクセスできます。これらのクラスによって、AIR が備える次の拡張機能にアクセスできます。

  • ファイルシステムへのアクセス

  • ローカル SQL データベースの使用

  • アプリケーションのコントロールおよびウィンドウメニュー

  • ネットワーキング用ソケットへのアクセス

  • ユーザー定義クラスおよびオブジェクトの使用

  • サウンド機能

    例えば、AIR ファイル API には、flash.filesystem パッケージ内に File クラスが含まれます。JavaScript で次のようにして File オブジェクトを作成できます。

    var myFile = new window.runtime.flash.filesystem.File();

    runtime オブジェクトは、特殊な JavaScript オブジェクトで、アプリケーションサンドボックスの AIR で実行される HTML コンテンツから使用できます。runtime オブジェクトによって、JavaScript からランタイムクラスにアクセスできます。 runtime オブジェクトの flash プロパティによって、flash パッケージにアクセスできます。また、 runtime オブジェクトの flash.filesystem プロパティでは、flash.filesystem パッケージにアクセスできます(このパッケージは File クラスを含みます)。パッケージは、ActionScript で使用されるクラスを編成する手段です。

    注意: runtime プロパティは、フレームまたはインラインフレームに読み込まれるウィンドウに自動的には追加されません。しかし、子ドキュメントがアプリケーションサンドボックス内にある限り、子は親の runtime プロパティにアクセスできます。

    ランタイムクラスのパッケージ構造は、各クラスにアクセスする JavaScript コードストリングの長いストリングを開発者が入力する必要があるので( window.runtime.flash.desktop.NativeApplication など)、AIR SDK には、ランタイムクラスにもっと容易にアクセスできるようにする(例えば、簡単に air.NativeApplication と入力するなど)ための AIRAliases.js ファイルが含まれています。

    AIR API クラスについては、このガイド全体を通じて随所で言及します。HTML 開発に役立つ Flash Player API の他のクラスについては、『HTML 開発者用 Adobe AIR API リファレンスガイド』を参照してください。ActionScript は、SWF(Flash Player)コンテンツで使用される言語です。ただし、JavaScript と ActionScript のシンタックスは似ています(この 2 つは、いずれも ECMAScript 言語を基にしています)。すべてのビルトインクラスが JavaScript(HTML コンテンツ内)と ActionScript(SWF コンテンツ内)の両方で使用できます。

    注意: Dictionary クラス、XML クラスおよび XMLList クラスは、JavaScript コードでは使用できませんが、ActionScript では使用できます。