テレビ用の AIR 機能

テレビ、デジタルビデオレコーダー、Blu-ray プレーヤーなどのテレビデバイスが Adobe AIR for TV を搭載している場合は、それらのデバイス向けに Adobe® AIR® アプリケーションを作成できます。AIR for TV はテレビデバイス向けに最適化されており、例えば、デバイスのハードウェアアクセラレーターを活用して高パフォーマンスのビデオやグラフィックを実現します。

テレビデバイス用 AIR アプリケーションは、HTML ベースではなく、SWF ベースのアプリケーションです。AIR for TV アプリケーションでは、ハードウェアアクセラレーションやその他の「リビングルーム」環境に適した AIR 機能を活用できます。

デバイスプロファイル

AIR ではプロファイルを使用して、同様の機能を持つデバイスのターゲットセットを定義します。AIR for TV アプリケーションでは、次のプロファイルを使用します。

  • tv プロファイル。AIR for TV デバイスをターゲットとする AIR アプリケーションではこのプロファイルを使用します。

  • extendedTV プロファイル。AIR for TV アプリケーションでネイティブ拡張を使用する場合は、このプロファイルを使用します。

これらのプロファイル用に定義されている ActionScript の機能については、 デバイスプロファイル のトピックで説明しています。AIR for TV アプリケーション固有の ActionScript の相違点については、「 Adobe Flash Platform 用 ActionScript 3.0 リファレンスガイド 」に記載されています。

AIR for TV のプロファイルについて詳しくは、 サポートされるプロファイル を参照してください。

ハードウェアアクセラレーション

テレビデバイスは、AIR アプリケーションのグラフィックとビデオのパフォーマンスを飛躍的に向上するハードウェアアクセラレーターを備えています。ハードウェアアクセラレーターを活用する方法については、 AIR for TV アプリケーションのデザイン上の考慮事項 を参照してください。

コンテンツ保護

AIR for TV により、ハリウッド超大作から自主制作映画やテレビエピソードまで、高品質ビデオコンテンツに対するリッチなコンシューマーエクスペリエンスの作成が可能になります。コンテンツプロバイダーは、アドビのツールを使用することでインタラクティブなアプリケーションを作成できます。これにより、アドビのサーバー製品をコンテンツ配信インフラストラクチャに統合したり、アドビのエコシステムパートナーと連携したりできます。

コンテンツ保護は、高品質ビデオ配信の重要な要件です。AIR for TV は、コンテンツ保護と収益に繋がるソリューションである Adobe® Flash® Access™ をサポートしています。これにより、主要な映画スタジオなどのコンテンツ所有者が持つ厳格なセキュリティ要件に対応できます。

Flash Access は以下をサポートしています。

  • ビデオのストリーミングとダウンロード

  • 広告サポート、購読、レンタル、ダウンロード販売などの多様なビジネスモデル

  • HTTP Dynamic Streaming、Flash® Media Server を使用した RTMP(Real Time Media Protocol)経由のストリーミング、HTTP によるプログレッシブダウンロードなどの様々なコンテンツ配信技術

AIR for TV には、RTMP の暗号化バージョンである RTMPE 用のサポートが組み込まれています。RTMPE は、セキュリティ要件のより低い既存のストリーミングソリューションのために使用されます。Flash Media Server では、RTMPE および関連する SWF 検証技術がサポートされます。

詳しくは、「 Adobe Flash Access 」を参照してください。

マルチチャンネルオーディオ

AIR 3 以降の AIR for TV では、HTTP サーバーから徐々にダウンロードされるビデオでマルチチャンネルオーディオがサポートされます。このサポートには、次のコーデックが含まれます。

  • AC-3(Dolby Digital)

  • E-AC-3(Enhanced Dolby Digital)

  • DTS Digital Surround

  • DTS Express

  • DTS-HD High Resolution Audio

  • DTS-HD Master Audio

注意: Adobe Flash Media Server からストリーミングされるビデオについては、マルチチャネルオーディオのサポートはまだ行われていません。

ゲーム入力

AIR 3 以降の AIR for TV では、接続されているジョイスティック、ゲームパッド、棒状のコントローラーなどのゲーム入力デバイスとアプリケーションが通信できる ActionScript API がサポートされています。これらのデバイスはゲーム入力デバイスと呼ばれていますが、ゲームに限らず、すべての AIR for TV アプリケーションで使用できます。

さまざまな機能を持つ幅広いゲーム入力デバイスが使用可能です。したがって、アプリケーションがさまざまな種類の(場合によっては未知の)ゲーム入力デバイスで正常に機能するように、デバイスは API で一般化されます。

GameInput クラスはゲーム入力 ActionScript API へのエントリポイントです。詳しくは、「 GameInput 」を参照してください。

Stage 3D によって高速化されるグラフィックレンダリング

AIR 3 以降の AIR for TV では、Stage 3D によって高速化されるグラフィックレンダリングがサポートされます。 Stage3D の ActionScript API は、低レベルの GPU アクセラレーション API のセットであり、これによって 2D および 3D の高度な機能が実現されます。この低レベルの API により、開発者は GPU のハードウェアアクセラレーションを柔軟に利用でき、パフォーマンスを大きく向上させることができます。また、Stage3D ActionScript API をサポートするゲーム用エンジンを使用することもできます。

詳しくは、「 Gaming engines, 3D, and Stage 3D 」を参照してください。

ネイティブ拡張

アプリケーションが extendedTV プロファイルを対象とする場合は、ANE(AIR ネイティブ拡張)パッケージを使用できます。

通常、特に AIR がサポートしないデバイス機能を使用するための ANE パッケージはデバイス製造元により提供されます。例えば、ネイティブ拡張を使用して、テレビのチャンネルを変えたり、ビデオプレーヤーの再生を一時停止したりすることができます。

ANE パッケージを使用する AIR for TV アプリケーションをパッケージ化する場合は、AIR ファイルではなく AIRN ファイルにアプリケーションをパッケージ化してください。

AIR for TV デバイスに対するネイティブ拡張は、常に「デバイスバンドル」のネイティブ拡張です。デバイスバンドルとは、拡張ライブラリが AIR for TV デバイスにインストールされていることを意味します。アプリケーションパッケージに含める ANE パッケージには、拡張のネイティブライブラリは含まれません。場合によっては、ActionScript 専用バージョンのネイティブ拡張が含まれることがあります。この ActionScript 専用バージョンは、拡張のスタブまたはシミュレーターです。デバイス製造元が、ネイティブライブラリなどの実際の拡張をデバイスにインストールします。

ネイティブ拡張を開発する際は、次のことに注意してください。

  • デバイス用の AIR for TV のネイティブ拡張を作成する場合は、そのデバイスの製造元に必ず相談してください。

  • 一部の AIR for TV デバイスでは、デバイス製造元だけがネイティブ拡張を作成します。

  • いずれの AIR for TV デバイスでも、インストールするネイティブ拡張はデバイスの製造元が決定します。

  • AIR for TV のネイティブ拡張を作成する開発ツールは、製造元によって異なります。

AIR アプリケーションでのネイティブ拡張の使用について詳しくは、 Adobe AIR 用ネイティブ拡張の使用 を参照してください。

ネイティブ拡張の作成について詳しくは、『 Adobe AIR 用 ActionScript 拡張の開発 』を参照してください。