新規ドキュメントの作成



ページデザインは基本的な設定から始めます。新しいドキュメントの作成から始めて、ページの設定、マージン・段組の配置またはグリッド設定の変更を行います。

InDesign では、「レイアウトグリッド」と「マージン・段組」という 2 つのワークフローのいずれかを選択して、ドキュメントを作成します。
レイアウトグリッドが表示されたドキュメント(左)と、マージンと段組が表示されたドキュメント(右)

注意: いずれのワークフローを選択する場合でも、ドキュメントのファイル形式はまったく同じです。表示を切り替えることによって、マージン・段組で作成したドキュメントにレイアウトグリッドを表示したり、レイアウトグリッドで作成したドキュメントのレイアウトグリッドを非表示にすることができます。

レイアウトグリッドを使用したワークフローは、写植組版でのワークフローを基にした日本独自のものです。レイアウトグリッドを選択すると、ドキュメントにグリッドの升目が表示されます。設定したページサイズの中に、升目の数(行数や文字数)を決めることによって、レイアウトグリッドのサイズを設定し、それによってページマージンが決まります。レイアウトグリッドを使用すると、ページに文字枠単位で正確にオブジェクトを配置することができます。

マージンと段組によるワークフローは、従来の欧米式ワークフローと同じです。欧米式ワークフローは、マージンと段組から構成され、レイアウトグリッドのないページにオブジェクトを配置していきます。マージンと段組ワークフロー、またはレイアウトグリッドワークフローのいずれの場合も、組み方向を横組みまたは縦組みに設定できます。

新規ドキュメントの設定についてのビデオを www.adobe.com/go/vid0068_jp でご覧ください。

レイアウトグリッドを使用した新しいドキュメントの作成

  1. ファイル/新規/ドキュメントを選択します。

  2. ページ数、ページサイズ、その他のオプションを変更します。裁ち落としと印刷可能領域のサイズを指定するには、「詳細設定」をクリックします。

  3. 「レイアウトグリッド」をクリックし、レイアウトグリッドの設定を行います(詳しくは、レイアウトグリッドのオプションを参照してください)。

  4. 指定した設定で新しいドキュメントを開くには、「OK」をクリックします。

レイアウトグリッドは、レイアウトの基準を目的とするものです。ドキュメントにテキストを追加するには、フレームグリッドまたはテキストフレームを追加します。

マージンと段組を使用した新規ドキュメントの作成

従来の欧米式ワークフローでドキュメントを作成する場合は、マージンと段組を使います。ドキュメントのマージンと段数などのおおまかなレイアウト設定が決まっている場合は、マージン・段組ダイアログボックスを使用すると便利です。

  1. ファイル/新規/ドキュメントを選択します。

  2. 新規ドキュメントダイアログボックスで、オプションを指定します。各オプションは、レイアウトグリッドでドキュメント作成する場合と同じです。

  3. 「マージン・段組」をクリックし、新規マージン・段組ダイアログボックスでオプションを指定します。オプションの内容は、マージン・段組ダイアログボックスと同じです(詳しくは、ページマージンと段組の設定の変更を参照してください)。

  4. 「OK」をクリックします。

マージンと段組を使用して作成したドキュメントでも、表示/グリッドとガイド/レイアウトグリッドを表示を選択してレイアウトグリッドを表示したり、レイアウト/レイアウトグリッド設定でレイアウトグリッドの設定を変更したりすることもできます。

すべての新しいドキュメントに使用される、デフォルトのレイアウト設定を行うには、開いているドキュメントがない状態で、ファイル/ドキュメント設定、レイアウト/マージン・段組、またはレイアウト/レイアウトグリッド設定を選択し、設定を行います。

新規ドキュメントのオプション

見開きページ
本や雑誌などのように左右のページを見開きにして、ページのスプレッドとして使用する場合は、このオプションを選択します。チラシやポスターなど、単ページ(片ページ)をスプレッドとして使用する場合は、このオプションの選択を解除します。

ドキュメントを作成した後でページパネルを使用し、2 ページを超えるスプレッドを作成したり、開始ページを見開きにしたりすることもできます(詳しくは、スプレッドのページ番号割り当ての制御を参照してください)。

マスターにテキストフレーム
指定した段組の設定に一致するように、マージンガイド内の領域のサイズに合わせて、テキストフレームがマスターページ上に自動的に作成されるようにするには、このオプションを選択します。マスターテキストフレーム(フレームグリッド)は A-マスターに追加されます(詳しくは、マスターページでのテキストフレームの使用を参照してください)。

「マスターにテキストフレーム」を使用できるのは、ファイル/新規/ドキュメントを選択した場合のみです。

ページサイズ
ポップアップメニューからページサイズを選択するか、「幅」と「高さ」に値を入力します。ページサイズとは、ページ外側の裁ち落としやその他のマークを断裁した後の最終的な仕上がりのサイズです。

方向
縦置き (縦長)または横置き (横長)をクリックします。このオプションは、「ページサイズ」に入力した寸法と連動しています。「高さ」の値の方が大きい場合は、縦置きアイコンが選択されます。「幅」の値の方が大きい場合は、横置きアイコンが選択されます。選択されていないアイコンをクリックすると、「高さ」と「幅」の値が切り替わります。
裁ち落としと印刷可能領域のサイズを指定するには、新規ドキュメントダイアログボックスで「詳細設定」をクリックします。裁ち落としと印刷可能領域をすべての側面に均等に拡張するには、すべての設定を同一にするアイコン をクリックします。

裁ち落とし
裁ち落としの領域を使用すると、定義されたページサイズの外端に配置されたオブジェクトをプリントすることができます。仕上がり寸法に合わせてページの端にオブジェクトを配置すると、印刷時やトリミング時のわずかなズレによって、ページの端に余白が生じてしまうことがあります。そのため、ページの端に配置するオブジェクトは、実際のページサイズからはみ出す位置に配置し、印刷した後に断裁します。ドキュメント上には、指定した裁ち落としの領域が赤い線で表示されるようになります。なお、ここで設定した裁ち落としは、プリントダイアログボックスの「裁ち落とし」の設定に反映させることができます。

印刷可能領域
印刷可能領域は、ドキュメントが最終的なページサイズに断裁されるときに削除されます。印刷可能領域は、印刷情報やカスタマイズしたカラーバーの情報を配置したり、ドキュメントに関する他の処理命令や他の情報の説明を表示したりするために使用できます。印刷可能領域に配置したオブジェクト(テキストフレームも含む)は印刷されますが、ドキュメントがその最終ページサイズで断裁されたときになくなります。

裁ち落としと印刷可能領域の外側のオブジェクトは印刷されません。

カスタムページサイズの作成

特定のページサイズのドキュメントを頻繁に使用する場合、カスタムページサイズを指定して、それを新規ドキュメントダイアログボックスのページサイズポップアップメニューに追加することができます。InDesign アプリケーションフォルダ内の Presets フォルダにある New Doc Sizes.txt ファイルを編集して、ページサイズポップアップメニューにカスタムページサイズを追加することができます。このテキストファイルには、それ自体に設定方法が記述されており、ユーザが設定を記述します。カスタムページサイズを指定するには、ファイルをテキストエディタで開いて、ファイルに記述されている指示に従って編集します。

New Doc Sizes.txt ファイルで指定されたページサイズは、新規ドキュメントダイアログボックスおよびドキュメント設定ダイアログボックスに表示されます。

注意: 新規ドキュメントダイアログボックス、またはドキュメント設定ダイアログボックスでも、カスタムページサイズを指定することは可能です。しかし、これらのダイアログボックスで指定されたカスタムページサイズは、他のドキュメントでは流用できません。