文字組み設定の変更
文字組みの設定を変更するには、新しい文字組みセットを作成する必要があります。作成した文字組みセットでは、句点とその後の始め括弧類との間隔など、よく使用する間隔の設定を編集できます。
例えば、文中の括弧の文字間を詰める場合などは、「約物」の中の「起こし約物」の中の「始め括弧類」、「受け約物」の中の「終わり括弧類」の項目の「行中」の設定を変更します。設定項目には、「50 %固定」、「50 %(0 %~ 50 %)」、「50 %(25 %~ 50 %)」、「0 %固定」、「0 %(0 %~ 50 %)」があります。始め括弧類の場合、「50 %固定」は、括弧の前に半角(50 %)のアキをとる、つまり、アキを詰めない設定です。50 %(0 %~ 50 %)」は、括弧の前に半角のアキをとるが、文字組みに応じてアキがなくなってもよい、「50 %(25 %~ 50 %)」は、括弧の前に半角のアキをとり、文字組みによっては半角の半分のアキ(25 %)まで詰めてもよい、「0 %固定」は常にアキを詰める、「0 %(0 %~ 50 %)」はアキは詰めるが文字組みによって、半角アキになってもよいという設定です。括弧の前後を確実に詰める場合は「0 %固定」を選択します。

括弧類を詰める設定をした文字組みセット
また、「約物」の「起こし約物」、「受け約物」、「中付き約物」の各項目にある「始め括弧類」、「終わり括弧類」、「読点類」、「句点類」、「中点類」の項目名の左側にある三角形をクリックすると、丸括弧、かぎ括弧、読点、コンマ、句点、ピリオド、中黒、コロンといった項目が表示され、文字種単位でアキの設定ができるようになっています。この設定を行うと、かぎ括弧は詰めないが、丸括弧は詰めるといった文字アキ量の調整が可能です。
さらに「詳細設定」を表示すると、すべてのクラスの編集、各クラスの処理順序の設定、指定された文字組みセットと現在の設定との違いの表示ができます。
各オプションで、文字間隔の拡大に対して最適値、最小値、最大値および適用する優先順位を指定できます。最小値と最大値は、禁則処理され、完全に均等配置されているテキストの間隔を調整する場合に適用します。「最小」と「最大」のパーセンテージが「最適」のパーセンテージと異なるほど、InDesign がスペースを増減できる限度が大きくなります。
InDesign で文字組みを使用する方法について詳しくは、www.adobe.com/go/learn_id_mojikumi_jp を参照してください。
新しい文字組みセットの作成
- 次のいずれかの操作を行います。
- 文字組みアキ量設定ダイアログボックスで、「新規」をクリックします。
- 文字組みセットの名前を入力し、新しいセットの基準となる既定のセットを指定し、「OK」をクリックします。
- 「単位」から、単位としてパーセンテージ(「%」)を使用するか「分」を使用するか、または「文字幅 / 分」を使用するかを選択します。
- 「約物」、「連続する約物」、「段落字下げ」、「和欧間」の各セクション内の項目で「行頭」、「行末」、「行中」の値を指定します。「行中」値は、禁則処理のために行を圧縮するときに使用されます(「行頭」値よりも小さい値を指定してください)。「行末」値は、完全に均等配置されたテキストのために行を拡大するときに使用されます(「行中」値よりも大きい値を指定してください)。
- 各セクション内の項目名に三角形の印があるものは、さらに細分化された文字ごとに、文字組みアキ量の設定を行うことができます。例えば、「約物」セクションの「起こし約物」の中の「始め括弧類」の左側にある三角形をクリックし、項目を表示します。「始めかぎ括弧」「始め丸括弧」「その他の始め括弧」の 3 つの項目が表示され、それぞれの文字ごとに、文字組みアキ量を設定することができるようになります。
- 設定が完了したら、「保存」または「OK」をクリックして設定を保存します。設定を保存しない場合は「キャンセル」をクリックします。

文字種によって間隔を変更しない場合は、「行中」、「行頭」、「行末」に同じ値を指定します。
文字組みの詳細設定の編集
- 次のいずれかの操作を行います。
- 編集する文字組みセットを文字組みポップアップメニューから選択するか、「新規」をクリックして新しいセットを作成します。また、「読み込み」をクリックして、他のドキュメントの文字組みセットを取り込むこともできます。
- 文字組みポップアップメニューの下にある文字クラスポップアップメニューから、文字アキ量の値を編集する文字クラスを選択します。文字クラスには、編集可能な設定のリストが含まれています。なお、「始め括弧類」、「終わり括弧類」、「読点類」、「句点類」、「中点類」は、この項目単位で設定することもできますが、「句点」や「ピリオド類」といったさらに細かい文字ごとにアキ量を指定することができるようになっています。
- 前 / 後ポップアップメニューから「前の文字クラス」または「後の文字クラス」を選択し、文字クラスをアキ量を設定する文字の前に置くか後に置くかを指定します。例えば、句点の後に続く文字のアキ量を設定する場合は、文字クラスポップアップメニューから「句点」を選択し、前 / 後ポップアップメニューから「前の文字クラス」を選択します。
- 各項目ごとに、「最小」、「最適」、「最大」の値を指定します。「最小」値は、禁則処理のために行を圧縮するときに使用されます(「最適」値よりも小さい値を指定してください)。「最大」値は、完全に均等配置されたテキストのために行を拡大するときに使用されます(「最適」値よりも大きい値を指定してください)。
- 項目名に三角形の印があるものは、さらに細分化された文字ごとに文字組みアキ量の設定を行うことができます。例えば、「始め括弧類」の左側にある三角形をクリックし、項目を表示します。「始めかぎ括弧」、「始め丸括弧」、「その他の始め括弧」の 3 つの項目が表示され、それぞれの文字ごとに文字組みアキ量を設定することができるようになります。
- 各文字クラスで、文字クラスを圧縮処理する順序を決めるため、「優先度」で圧縮の優先順位を指定します。任意の文字クラスに「1」を指定すると、その文字より大きい値を指定した文字より前に処理され、「なし」を指定すると最後に処理されます。複数のアキオプションに、同じ値(1 から 9)を割り当てることができます。
- 差分を表示ポップアップメニューから、比較する文字組みセットを指定します。異なる文字組みセットを選択すると、そのセットとは異なる値が青でハイライト表示されます。
- 「保存」をクリックします。設定を保存しない場合は、「キャンセル」をクリックします。
カスタム文字組みセットの名称の変更
- 文字組みアキ量設定ダイアログボックスで、文字組みポップアップメニューからカスタム文字組みセットを選択して、「名前を変更」をクリックします。
- 名前を変更ダイアログボックスで新しい名称を入力し、「OK」をクリックします。
デフォルトの文字組みセットの名称は変更できません。
カスタム文字組みセットの削除
文字組みアキ量設定ダイアログボックスで、文字組みポップアップメニューからカスタム文字組みセットを選択して、「セットを削除」をクリックします。 文字組みセットが適用されていたすべてのテキストが、デフォルトの設定に戻ります。あらかじめ定義されている文字組みセットは削除できません。デフォルトの InDesign 文字組みセットを削除することはできません。

日本語のテキストで半角スペースや欧文の括弧を多く使用すると、テキストの組版に問題が発生する可能性が高くなります。日本語組版では、欧文括弧は使用せずに全角の括弧を使用することをお勧めします。欧文括弧は、比較的長い英語の言い回しなどを日本語テキスト内で引用するときや、欧文括弧によってより良い結果になる場合にだけ使用してください。