メタデータ

コンパイラーによって実装される <fx:Metadata> タグ

<fx:Metadata> タグを使用して、MXML ファイルにメタデータタグを挿入します。メタデータタグは Flex コンパイラーに、Flex アプリケーション内で MXML コンポーネントをどのように使用するかについて指示する情報を提供します。メタデータタグは実行可能なコードにはコンパイルされず、コード内の各部分をコンパイルする方法を制御する情報を提供します。

<fx:Metadata> ブロックに挿入できるのは、メタデータタグのみです。MXML または ActionScript コードは挿入できません。

例えば、新しいイベントを定義する MXML コンポーネントを作成するとします。MXML 内で参照できるようにそのイベントを Flex コンパイラーに認識させるには、次の例に示すように、コンポーネントに [Event] メタデータタグを挿入します。

<fx:Metadata>
  [Event("darken")]
</fx:Metadata>

この例では、メタデータを使用して、darken イベントを MXML コンパイラーで使用できるようにします。メタデータタグには、[Event]、[Effect]、[Style]、[Inspectable]、その他があります。詳しくは、『Flex コンポーネントの作成と拡張』の「メタデータタグの使用」の章を参照してください。

ActionScrip クラスファイルのメタデータタグを使用する場合は、クラス定義にメタデータタグを直接挿入します。<fx:Metadata> タグは使用しません。

MXML ファイルでは、次の例のように ActionScript コードが記述された <fx:Script> ブロック、または <fx:Metadata> ブロックにメタデータタグを挿入します。

<?xml version="1.0"?>
<mx:TextArea xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml">

  <fx:Metadata>
    [Event("enableChange")]
  </fx:Metadata>

  <fx:Script>
    <![CDATA[
        
      // Import Event class.
      import flash.events.Event;

      // Define class properties/methods
      private var _enableTA:Boolean;

      // Add the [Inspectable] metadata tag before the individual property.
      [Inspectable(defaultValue="false")]
      public function set enableTA(val:Boolean):void {
        _enableTA = val;
        this.enabled = val;
    
        // Define event object, initialize it, then dispatch it. 
        var eventObj:Event = new Event("enableChange");
        dispatchEvent(eventObj);
      }
    ]]>
  </fx:Script>
</mx:TextArea>

MXML シンタックス

<fx:Metadata> タグのシンタックスは次のとおりです。

  <fx:Metadata> 
    <!-- Metadata tags go here. -->
  </fx:Metadata>