Adobe Fireworks ユーザガイド

Fireworks CS3 の新機能

リッチシンボルの作成

このバージョンの Fireworks には、強化された新しいシンボル機能が導入されています。これにより、状況に合わせて拡大・縮小したり、JavaScript(JSF)ファイルを使用し属性を指定したりできるグラフィックシンボルを作成できます。それらのシンボルをドキュメントにドラッグし、関連付けられているパラメータを新しいシンボルプロパティパネルを使用して編集することにより、ユーザインターフェイスをすばやく作成できます。

リッチシンボル

シンボルプロパティパネル

この新しいパネルは、インテリジェントなグラフィックシンボルのプロパティを制御するための中心的な場所となります。

強化されたグラフィックシンボル

グラフィックシンボルが強化されて、カスタマイズ可能なシンボルのプロパティを JavaScript を使用して作成できるようになりました。

シンボルライブラリ

このリリースには、新機能を活用できるグラフィックシンボルのライブラリがあらかじめ含まれています。これらのグラフィックシンボルは、個々の Web サイトやユーザインターフェイスの外観に合わせてカスタマイズできます。

シンボルの入れ替え

新しい「シンボルを入れ替え」機能を使用すると、ドキュメントをデザインする際にシンボルを簡単に入れ替えることができます。

詳しくは、リッチグラフィックシンボルの作成と使用を参照してください。

シンボルのインテリジェントな拡大・縮小

従来、シンボルの拡大・縮小を行うと、オブジェクト全体が 1 つのまとまりとして拡大・縮小されていました。この結果、一部のオブジェクト(特に角のスタイルが設定された幾何学的形状)ではシンボルがやや歪曲して表示されました。

Fireworks CS3 は 9 スライスの拡大・縮小というダイナミックな新機能を備えており、これを使用すればベクターまたはビットマップのシンボルをインテリジェントに拡大・縮小できます。アートワーク上に一連のガイドを配置することで、シンボルの各部をどのように拡大・縮小するかを厳密に指定することが可能です。9 つの領域はそれぞれ、水平方向、垂直方向または両方向に拡大・縮小することも、一切拡大・縮小しないように設定することもできます。この機能はデフォルトで有効になっており、3 つの領域のみを拡大・縮小するように設定することもできます。9 スライスの拡大・縮小の機能を新しいオートシェイプライブラリと組み合わせれば、Web サイトやアプリケーションのプロトタイプを今までよりも迅速に作成することが可能になります。

歪曲のない拡大・縮小

新しい 9 スライスの拡大・縮小ツール

9 スライスの拡大・縮小機能により、ベクターシンボルやビットマップシンボルを幾何学的に拡大・縮小することができます。シンボルの形状に基づいて、3 つまたは 9 つの領域を使用してシンボルを拡大・縮小できます。

詳しくは、9 スライスの拡大・縮小の使用を参照してください。

1 つのドキュメントへの複数のページの追加

Web デザインのワークフローを改善する継続的な取り組みの 1 つとして、Fireworks CS3 では、単一の PNG ファイルを使用して複雑な複数ページの Web プロトタイプを簡単に作成できるようになりました。各ページでは、キャンバスドキュメント、キャンバスサイズ、キャンバスカラー、イメージ解像度およびガイドの設定がそれぞれ独自に定義されます。これらの設定は、ページごとに定義することも、ドキュメント内の全ページについてグローバルに定義することもできます。

Fireworks では複数ページの概念をさらに一歩進めて、レイヤーを単一のページに適用することも、複数のページ間で共有することも可能になっています。共有されたレイヤーは、共有されていないレイヤーと区別するために黄色で表示されます。プロトタイプをすばやく作成するため、複数のページのハイパーリンクやホットスポットビヘイビアを使用したワークフローを作成できます。さらにすべてのページをブラウザでプレビューしたり、すべてを一度に複数の HTML ページに書き出したりすることも可能です。

わかりやすいプロトタイプ作成操作

新しいページパネル

新しいページパネルでは、PNG ファイル内のすべてのページに簡単にアクセスできます。

複数のページへのレイヤーの適用

レイヤーは 1 ページに適用したり、複数のページにわたって共有したりできます。共有されたレイヤーは、共有されていないレイヤーと区別するために黄色で表示されます。

共通要素用のマスターページの使用

オプションのマスターページを使用すると、すべてのページに共通の要素を保持できます。

詳しくは、ページの操作を参照してください。

Flash ベースのスライドショーの作成

イメージのスライドショーを自動的に作成できます。「スライドショーを作成」コマンドでは、Flash の使用方法に関する知識がなくても Flash スライドショーを作成できます。イメージが保存されたフォルダを選択し、スライドショーのオプション(スライドの移行方法など)を追加して、最終出力先に Fireworks のアルバムプレーヤー(Flash テンプレート)を選択するだけで、必要なサムネイルと Web 用に最適化されたフルサイズのイメージが自動的にバッチ処理されます。

Flash の学習が不要な Flash スライドショー作成操作

「スライドショーを作成」機能

コマンドメニューの「スライドショーを作成」を選択して新しいツールを起動します。

詳しくは、スライドショーの作成を参照してください。

階層レイヤー

Fireworks CS3 では、必要に応じて、ドキュメント内のレイヤーの構造を単純にも複雑にもすることができます。すべての階層レイヤーが保持されます。新しいファイルを作成したときには、すべてのアイテムが同じレベルにまとめられます(階層構造は使用されません)。必要に応じて新しいサブレイヤーを作成し、そこにアイテムを移動することができます。また、いつでも自由に要素をレイヤー間で移動できます。複数のサブレイヤーを作成してグループ化することもできます。

レイヤーを使用した柔軟なデザイン

階層レイヤー

レイヤーパネルを使用して、必要に応じてレイヤーの作成や整理を行うことができます。

詳しくは、レイヤーの操作を参照してください。

Photoshop ファイルの使用

Fireworks CS3 を使用すると、Photoshop からネイティブファイルを直接読み込むことができます。アドビではまったく新しいレベルの機能を実現することで、理想的な統合という概念を再定義しています。Fireworks のデザインカンプおよびイメージは、Photoshop 形式ファイルとして保存でき、レイヤー情報を維持したまま Photoshop と Fireworks CS3 のどちらでも開けるようになりました。

Photoshop との互換性の強化

Photoshop レイヤー効果

Photoshop では、シャドウ、グロー、ベベル、オーバーレイ、ストロークなどの様々な効果を使用して、レイヤーのコンテンツの外観を変更できます。Fireworks CS3 で PSD ファイルを読み込むときや開くときは、こうした編集可能な Photoshop のレイヤー効果を維持できるようになりました。また、プロパティインスペクタでライブフィルタツールから Photoshop ライブエフェクトを選択して、Fireworks 内のオブジェクトに直接 Photoshop レイヤー効果を適用することもできます。

Photoshop ブレンドモード

Fireworks CS3 には、Photoshop でよく使用される 7 種類のブレンドモード(ディザ合成、焼き込み(リニア)、覆い焼き(リニア)、ビビッドライト、ピンライト、ハードミックス)があります。

PSD ファイルを開くときの
階層レイヤーの保持

Fireworks CS3 では階層レイヤー構造がサポートされたため、Photoshop からファイルを読み込むときにレイヤーおよびサブレイヤーの情報を維持できるようになりました。

詳しくは、Photoshop の使用を参照してください。

Adobe Flash への Fireworks ファイルの読み込み

Fireworks CS3 のコンテンツは、コピー&ペーストするかまたは Fireworks PNG ファイルを直接読み込むことで、Flash CS3 Professional に簡単に移動できるようになりました。複数ページ、共有レイヤー、階層レイヤー、フレーム、9 スライスの拡大・縮小の設定、その他多くの効果を含む重要な構造は保持されます。Fireworks でプロトタイプを作成し、Flash で開発することはかつてなく容易になりました。

詳しくは、Flash の使用を参照してください。

Flex の統合による RIA レイアウトの使用

デザイナーが技術の限界に挑み続ける中、より優れたツールおよび統合の重要性が高まっています。Fireworks CS3 は、共有ライブラリアセットを Adobe Flex™ Builder™ で使用可能な既知のコンポーネントとして書き出せるため、次世代型リッチインターネットアプリケーション(RIA)の開発に役立ちます。スタイル設定および絶対的な配置設定も維持されます。

最も便利な点は、必要な Flex コード(MXML)が自動的に書き出されるため、ユーザは何もしなくてよいことです。Flex の共有ライブラリアセットを MXML として利用して Flex Builder にロードすれば、Flex アプリケーションのレイアウトを Fireworks で簡単に作成できます。

Illustrator ファイルの使用

階層レイヤー、パターン、リンクされたイメージ、テキスト属性、透明部分などを保持したまま、Fireworks で Illustrator ファイルを開くことができます。Adobe Illustrator 8.0 への書き出しのための書き出しオプションも含まれています。

詳しくは、Illustrator の使用についてを参照してください。

これらの新機能について詳しくは、Adobe の Web サイトの Fireworks のページ(www.adobe.com/go/fireworks_productinfo_jp)を参照してください。

Adobe Bridge

次世代のファイルブラウザである Adobe Bridge により、Fireworks 内や Adobe Creative Suite 全体でのファイル処理がより簡単になりました。画像の参照、タグ付け、検索および処理を効率的に行うことができます。Bridge と Fireworks を同時に使用すれば、ファイルで XMP メタデータを活用できます。Adobe XMP(eXtensible Metadata Platform)は、PNG、GIF、JPEG、Photoshop および TIFF 形式で保存されたファイルにファイル情報を追加する際に役立つテクノロジです。XMP を使用すると、Adobe ソフトウェアと XMP メタデータ標準をサポートする他のシステムの間でのメタデータ交換が容易になります。

詳しくは、Adobe Bridge についてを参照してください。