字幕スクリプト



スクリプトファイルについて

字幕を読み込むには、スクリプトファイルを使用します。Encore では、テキストスクリプト、画像スクリプトおよび FAB 画像スクリプトの 3 種類のスクリプトファイルが読み込み可能です。 スクリプトは、字幕の開始タイムコードと終了タイムコードを指定します。 これらのファイル間の大きな違いとしては、テキストスクリプトには字幕テキストが含まれる一方、2 種類の画像スクリプトは、あらかじめデザインされ書式設定されている画像ファイルを参照することが挙げられます。

画像ベースの字幕とは異なり、テキストスクリプトファイルには、各字幕の開始点と終了点のタイムコードと共に字幕テキストが含まれています。 テキストスクリプトには、画面の位置や書式設定に関する情報は含まれていません。 字幕の書式設定とグループとしての配置は、字幕の読み込み(テキストスクリプト)ダイアログボックスで字幕を読み込むときに行います。字幕を配置するトラック、字幕を表示するための言語、カラーセットおよびグループを指定することができます。

注意: Flash では、字幕はサポートされません。

テキストスクリプトファイルの読み込み

  1. タイムラインを開きます(既にタイムラインが開いている場合は、タイムラインビューアのタブをクリックしてタイムラインを選択します)。

  2. タイムライン/字幕の読み込み/テキストスクリプトを選択します。

    字幕トラックヘッダを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し、コンテキストメニューから字幕の読み込み/テキストスクリプトを選択すると、タイムラインから直接読み込むことができます。
  3. 読み込むスクリプトファイルを選択して「開く」をクリックします。

  4. 字幕の読み込み(テキストスクリプト)ダイアログボックスで、必要に応じて、テキストの書式設定、フレーム内の字幕位置の指定、トラック、言語、タイムコードオフセットの指定などを行います。

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    字幕の読み込み(テキストスクリプト)ダイアログボックス

    A.
    バウンディングボックス内の字幕

    B.
    テキストの書式設定と整列オプション

    C.
    テキストバウンディングボックスの座標

    D.
    2 バイト文字の書式設定オプション

    E.
    字幕トラックと言語

    F.
    カラーセットオプション

    G.
    タイムコードオプション

    H.
    テキストの向き

    I.
    バウンディングボックス内のテキストの位置

テキストスクリプトの読み込みオプション

字幕の読み込み(テキストスクリプト)ダイアログボックスには、次のオプションがあります。

テキストの書式設定オプション
テキストのフォント、フォントスタイル、ストローク幅およびその他の属性を設定します。 これらのオプションは、「太字」、「斜体」、「ストローク幅を設定」を除き、文字パネルと同じです。 ストローク(またはアウトライン)は、字幕とビデオ間のコントラストを増やし、読みやすさを向上させます。

バウンディングボックスの座標
バウンディングボックスの位置とサイズを調整します。 各値は、ボックス端(左端、右端、上端および下端)の画面ピクセル座標を指定します。 必要な場合、各クリップを配置した後にバウンディングボックスのサイズを調整することもできます (字幕の編集、書式変更または移動を参照してください)。

テキストの向き
テキストの向きを横書き または縦書き に設定します。

バウンディングボックス内のテキストの位置
バウンディングボックス内のテキストの位置を設定します。 0 %の値を指定すると、横書き文字では、字幕の最初の行がバウンディングボックスの上端に整列され、縦書き文字では、バウンディングボックスの右端に整列されます。 100 %の値を指定すると、横書き文字では、字幕の最後の行がバウンディングボックスの下端に整列され、縦書き文字では、バウンディングボックスの左端に整列されます。
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横書き文字の位置の値の比較

A.
0%

B.
50%

C.
100%

日本語テキストオプション
日本語の書式を設定するためのオプションを指定します (メニューへのテキストの追加を参照してください)。

字幕トラックと言語
使用可能な字幕トラックを一覧表示するか、字幕用に新しいトラックを作成するように指定できます。 字幕の言語を指定することもできます。

カラーセットオプション
タイムラインに対するカラーセットと、スクリプト内のすべての字幕クリップに対するカラーグループを適用します。 適用後、プロパティパネルを使用して個々のクリップのカラーグループを変更できます。

タイムコードオプション
スクリプトのタイムコードをそのまま使用するか(絶対)、指定した量だけオフセットするか(相対)を決定します。 例えば、クリップに 01;00;19;09 で始まるソースタイムコードがあり、字幕スクリプトがそのタイムコードを使用するようにログに記録されている場合、読み込み時に 01;00;19;09 に対する相対値を設定して、読み込まれる字幕とクリップのオーディオを正しく同期させることができます。

スクリプトを使用した字幕画像ファイルの読み込み

字幕画像ファイルは、画像スクリプトと FAB 画像スクリプトの 2 種類のスクリプトを使用して読み込むことができます。 どちらのスクリプトも、字幕、単純なグラフィック(ポインタ、マスクなど)のいずれか、または両方を含む画像ファイルを参照します。 画像ファイルは、書式と配置があらかじめ設定されているので、Encore で編集することはできません。

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字幕の画像とスクリプトの例

多くのプロフェッショナルは画像ファイルを字幕制作会社や字幕制作サービスから入手しますが、独自のファイルを作成することもできます。 ボタンをハイライトするために作成するサブピクチャと同様に、最高の結果を得るには、画像ファイルのカラー数を 3 つ以下に制限します。 テキストとグラフィックにはシャープな境界線を使用し、グラデーション、ぼかしまたはアンチエイリアスの使用を避けます。 画像ファイルには、JPG、GIF、PNG、TIF、または BMP 形式を使用できます。 画像ベースのスクリプトを読み込む際は、画像で使用されているカラーをタイムラインカラーセットのカラーにマップする方法を指定します。

詳しくは、スクリプトファイルの構造を参照してください。

注意: 画像スクリプト(FAB ファイルを除く)には、画像ファイルへの絶対パスが含まれています。 スクリプトを読み込む前に、画像ファイルが指定された場所にあることを確認してください。
  1. タイムラインを開きます(既にタイムラインが開いている場合は、タイムラインビューアのタブをクリックしてタイムラインを選択します)。

  2. タイムライン/字幕の読み込み/FAB 画像スクリプトを選択するか、タイムライン/字幕の読み込み/画像スクリプトを選択します。

    字幕トラックヘッダを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Macintosh)し、コンテキストメニューから字幕の読み込み/テキストスクリプトを選択すると、タイムラインから直接読み込むことができます。
  3. 読み込むファイルを選択して「開く」をクリックします。

  4. FAB スクリプトファイルを読み込む場合は、画像ファイルが置かれているフォルダを選択して「OK」をクリックします。

  5. カラーのマッピングダイアログボックスで、スポイトツールを選択して画像内の適切な領域に置き、クリックしてカラーを選択します。 3 つのスポイトツールでこの操作を繰り返します。 各スポイトツールは、画像のカラーと字幕カラーセットとのマッピングを次のように制御します。

    背景
    字幕オーバーレイの透明領域にマップします。 字幕画像の背景にスポイトツールを置きます。

    塗り / カラー 1
    文字の塗りにマップします。 文字のボディ部にスポイトツールを置きます。非テキスト字幕の場合は、カラー 1 にマップするオブジェクトの上にスポイトツールを置きます。

    ストローク / カラー 2
    文字のアウトラインにマップします。 文字のアウトラインにスポイトツールを置きます。非テキスト字幕ファイルの場合は、カラー 2 にマップするオブジェクトの上にスポイトツールを置きます。
    注意: 画像内のその他のカラーは、いずれも透明になります。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. 字幕の読み込みダイアログボックスの「字幕設定」セクションで、次のオプションを設定して「OK」をクリックします。

    • トラックドロップダウンリストから、字幕を配置する字幕トラックを指定し、字幕の言語を確認します。

    • カラーセットドロップダウンリストから、字幕で使用するカラーセットとハイライトグループを選択します。 選択したカラーセットは、タイムライン内のすべてのトラックのすべての字幕に使用されます。 カラーグループは、このスクリプト内のすべての字幕に適用されます。

    • 各字幕のタイムコードをオフセットするには、「相対」を選択します。 このオフセットは隣接するボックス内で指定します。 スクリプトのタイムコードがタイムラインのソースタイムコードに一致する場合、このオプションを選択します。

    • 「絶対」を選択して、タイムライン自体のタイムコードで字幕を読み込みます(ゼロで開始するなど)。

スクリプトファイルの構造

スクリプトファイルはテキストのみのファイルで、テキスト編集アプリケーションで簡単に書き込んだり、編集することができます。 大きなプロジェクトの場合、字幕の処理は通常、テキストベースまたは画像ベースのスクリプトを作成できる字幕制作会社や字幕制作サービスによって行われます。 独自のスクリプトを作成するか、既存のスクリプトを変更する場合は、スクリプトファイルの構造を理解しておくことが重要です。

重要: スクリプトの種類(テキストまたは画像ベース)に関係なく、常にスクリプトはテキストファイル(TXT)として保存してください。 すべての文字を正しく変換するために、保存時に Unicode エンコーディング(UTF-8 または UTF-16)を選択します。 このエンコーディングオプションは、Microsoft Notepad、Macintosh TextEdit など、ほとんどのテキストエディタで使用するテキストファイルに適用できます。

テキストスクリプトファイルの構造

テキストスクリプトファイルは、字幕番号、ビデオ内の開始時間と終了時間および字幕テキストを指定します。 クリップの各行は改行で分割します。 テキストの書式を設定し、字幕を画面上に配置し、ファイルの読み込み時にカラーグループを選択します。

テキスト字幕スクリプトは、次の形式に従う必要があります。

字幕番号 開始タイムコード 終了タイムコード 字幕テキスト

その他の字幕テキスト行

その他の字幕テキスト行

スクリプト内の要素は、スペースまたはタブを使用して区切ります。スクリプト内で改行するには、Enter キーを使用します。 字幕テキストを別の行に分離する場合は、Enter キーを使用して新しい行を開始します。 ただし、字幕を読み込むと、テキストのポイントサイズとバウンディングボックスのサイズによりテキストフローが変更され、予期しない改行が発生することに注意してください。

次の例の行では、それぞれ 2;02 と 5;18 にある 2 つのクリップが形成されます。

1 00;00;02;02 00;00;03;15 猫は二度と戻ってきませんでした。

去ってしまったのです。

2 00;00;05;18 00;00;09;20 元気にしてればよいのだけれど。

猫は、憧れのまなざしでいつも窓の外を見ていました。

画像スクリプトの構造

画像スクリプトでは、最初の行が、すべての画像ファイルの画面上の位置をピクセル座標で指定します。 2 行目には、画像ファイルを含むフォルダへのパスが含まれています。 このパスは相対パスではなく絶対パスであり、画像ファイルを移動する場合は、パスを更新する必要があります。 残りのすべての行は、行ごとに単一の字幕を参照し、字幕番号、開始時間と終了時間および字幕を含む画像ファイルのファイル名を指定します。

画像スクリプトファイルの形式は、次のとおりです(< > 内のテキストは、ユーザが指定する数値です)。

Display_Area(<左 上 右 下の順で表したピクセル座標>

Directory <パス>

字幕番号<開始タイムコード 終了タイムコード 画像ファイル名>

表示エリアは、ゼロ点が左上隅となるフレームピクセル(例えば、NTSC では 720 × 480 ピクセル、PAL では 720 × 576 ピクセル)を使用して座標を表します。 各行の要素は、スペースまたはタブを使用して区切ることができます。

次の例では、フルスクリーンサイズの画像が画面全体にオーバーレイします。

Display_Area (000 000 720 480)

ディレクトリ C:¥Subtitles¥Image Files¥Caption Inc Images¥(Windows)または

ディレクトリ /Subtitles/Image Files/Caption Inc Images/(Macintosh)

1 00;00;02;02 00;00;03;15 CATTALESS001.TIF

2 00;00;05;18 00;00;09;20 CATTALESS002.TIF

FAB 画像スクリプトの構造

FAB 画像スクリプトには、画像ファイルごとに個別の位置情報が含まれています。 画像スクリプトとは異なり、FAB 画像スクリプトの読み込み時に画像ファイルの場所を指定します。 スクリプトファイルの各行は、単一の字幕画像ファイル、ビデオ内での字幕の開始時間と終了時間、およびファイルの左上隅と右下隅のピクセル座標を参照します。 FAB 字幕スクリプトは、次の形式を使用します。

画像ファイル名 開始タイムコード 終了タイムコード 左 上 右 下(ピクセル座標)

位置の値は、ゼロ点が左上隅となるフレームピクセル(例えば、NTSC では 720 × 480 ピクセル、PAL では 720 × 576 ピクセル)を使用して座標を表します。 行の要素を区切るにはスペースまたはタブを使用し、スクリプト内の行を分離するには、Enter キーを使用します。

次の例では、フルスクリーンサイズの画像が画面全体にオーバーレイします。

RACE001.TIF 00;00;02;02 00;00;03;15 000 000 720 480

RACE002.TIF 00;00;05;18 00;00;09;20 000 000 720 480

タイムコードの形式

スクリプトファイルでは、プロジェクトのタイムコードが正しく指定されていることが重要です。 使用するタイムコードは、プロジェクトのテレビ規格によって異なります。

NTSC
NTSC プロジェクトは、hh;mm;ss;ff(時間;分;秒;フレーム数)のように数字をセミコロンで区切る、ドロップフレームタイムコードを使用します。

PAL
PAL プロジェクトは、hh:mm:ss:ff(時間:分:秒:フレーム数)のように数字をコロンで区切るタイムコードを使用します。

タイムコードを指定する際は、次の事項に注意してください。

  • スクリプト内のタイムコードは、字幕がオーディオとビデオに正しく同期するように、プロジェクトのタイムコード形式と一致する必要があります。 Encore では、ノンドロップフレームのタイムコードをドロップフレームに変換できますが、最高の結果を得るにはプロジェクトに適切なタイムコードを指定します。

  • タイムコードの数字には、先頭にゼロを付ける必要はありません。 例えば、0;0;12;3 は、読み込み時に 00;00;12;03 と正しく変換されます。

  • 一部の字幕編集アプリケーションは、タイムコードの代わりに、時刻形式を使用して字幕スクリプトを保存します。 時刻形式は、hh;mm;ss,zzz(時間;分;秒,ミリ秒)という形式で表示されます。 Encore では、時刻形式は認識されません。 時刻形式をタイムコードに変換するには、ミリ秒(zzz)をフレーム数(ff)に変換する必要があります。 計算式は次のとおりです。

    NTSC:フレーム # =(ミリ秒 × 29.97)÷ 1000

    PAL:フレーム # =(ミリ秒 × 25)÷ 1000