カートゥーンエフェクト
「カートゥーン」エフェクトは、イメージ内のシェーディングとカラーを単純化してスムーズにし、オブジェクトの間のエッジにストロークを追加します。結果は、低コントラスト領域のコントラストが低くなり、高コントラスト領域のコントラストが高くなります。スケッチや漫画のようなイメージにすることも、わずかにエフェクトを適用することもできます。「カートゥーン」エフェクトを使用してイメージを単純化または抽象化して、スタイリッシュにしたり、ディテールを目立たせたり、元のフッテージの低い品質を隠すことができます。
同様の結果をもたらす他のエフェクトおよびテクニックにに比べて、「カートゥーン」エフェクトの利点は、その優れた時間的一貫性にあります。つまり、あるフレームと次のフレームが非常に良く似ている場合に「カートゥーン」エフェクトを適用した結果、2 つのフレームが大幅に異なる結果になることはありません。
このエフェクトは、8 bpc、16 bpc および 32 bpc カラーで使用できます。
「カートゥーン」エフェクトは、次の 3 段階で機能します。
「ブラー(バイラテラル)」エフェクトの場合と同様のブラー操作によって、イメージをスムーズにして微細な変化を除去します。このフェーズを制御するには、「ディテールの半径」および「ディテールのしきい値」プロパティを変更します。
「輪郭検出」エフェクトと同様、イメージでエッジを検出して、それらにストロークを適用します。エッジの検出方法とストロークの描画方法を制御するには、「エッジ」および「詳細」プロパティグループのプロパティを変更します。
イメージの輝度とカラーの変化を低減して、シェーディングと彩色を単純化します。この量子化(ポスタリゼーション)を制御するには、「塗り」プロパティグループのプロパティを変更します。

まず「レンダリング」を「塗りのみ」に設定して、イメージのカラーを調整します。次に、「エッジ」または「塗り&エッジ」を選択して、エッジの基本的な外観を作成します。その他のコントロールを使用して基本的な外観を作成したら、「詳細」プロパティグループのプロパティを使用して外観を微調整します。
その他のプロパティと同様、「カートゥーン」エフェクトのプロパティをアニメートすることができます。シーンのある部分には適している設定が、シーンのその他の部分にも適しているとは限りません。例えば、顔のクローズアップでは、数多くの被写体がありディテールが豊富なアクションシーンよりも、色を少なくしてエッジストロークを太くします。
「カートゥーン」エフェクトのついてのビデオチュートリアルを利用するには、アドビ システムズ社の Web サイト(www.adobe.com/go/lrvid4066_ae_jp)を参照してください。
「カートゥーン」エフェクトのプロパティ
- レンダリング
- 塗り、エッジ、塗り&エッジ。実行する操作と表示する結果を指定します。
- ディテールの半径
- ブラー操作の半径。輪郭検出処理前に、イメージをスムーズにしてディテールを除去するのに使用されます。ブラーの半径を大きくすると、より多くのピクセルが平均化されて各ピクセル値が判断されるため、ディテールの半径の値を大きくするとブラーが強くなります。
- ディテールのしきい値
- 「カートゥーン」エフェクトのブラー操作は、「ブラー(バイラテラル)」エフェクトとほぼ同じです(ブラー(バイラテラル)エフェクトを参照)。エッジやその他のはっきりとしたディテールが存在する部分では、ブラーの半径は自動的に小さくなります。「ディテールのしきい値」は、維持する対象が含まれている領域とブラーを 100 %適用する領域を「カートゥーン」エフェクトがどのように判断するかを決定します。「ディテールのしきい値」を低くすると、より多くのディテールが維持されます。ディテールのしきい値を高くすると、維持されるディテールが少なくなり、漫画のような単純な結果になります。
- 塗り
- 画像の輝度値は、「シェーディングのステップ数」および「シェーディングの滑らかさ」プロパティの設定に応じて量子化(ポスタリゼーション)されます。「シェーディングの滑らかさ」の値を 0 にすると、単純なポスタリゼーションに非常に良く似た結果になり、急激に色が変化するようになります。「シェーディングの滑らかさ」の値を高くすると、色が自然に混ぜ合わせられ、ポスタリゼーション値間の変化が滑らかになり、グラデーションが維持されます。
スムージングフェーズでは、元のイメージのディテールの量が考慮されるため、「シェーディングの滑らかさ」の値を低くしない限り、既にスムーズな部分(空のグラデーションなど)は量子化されません。
- エッジ
- これらのプロパティは、エッジとして検出するオブジェクトと、エッジに適用したストロークの外観に関する基本的な事柄を決定します。
- しきい値
- 「カートゥーン」エフェクトがエッジの境界として識別するための、2 つのピクセルの違いを決定します。しきい値を大きくすると、より多くの領域がエッジとして識別されます。
- 幅
- エッジに追加されるストロークの太さ。
- 柔らかさ
- エッジのストロークと周囲の色の変化を柔らかくするには、この値を大きくします。
- 不透明度
- エッジに適用されるストロークの不透明度。
- 詳細
- 詳細設定は、エッジとパフォーマンスに関係します。
- エッジの強調
- 正の値を指定するとエッジがシャープになり、負の値を指定するとエッジが拡散されます。強調により、ピクセルがエッジに収束またはエッジから拡散され、エッジがシャープになるか拡散されて、イメージ全体が変形されます。
- エッジの黒レベル
- このプロパティを 0 にすると、エッジの一部として識別されたピクセルのみにストロークが適用されます。「レンダリング」を「エッジ」に設定した場合、純粋な黒のストローク以外の領域は白になります。レンダリングのエッジフェーズにグレーの階調を追加するには、「エッジの黒レベル」プロパティの値を少し増やします。黒い背景と白いストロークのような結果に近づけるには、このプロパティの値を大きくします。
- エッジのコントラスト
- エッジをグレースケールで表した場合のコントラスト。
- パフォーマンス
- OpenGL 対応の GPU 搭載ディスプレイカードを備えているコンピュータでは、GPU を使用して「カートゥーン」エフェクトの処理を高速化することができます。