Brainstorm を使用してバリエーションを作成し、検討する

Brainstorm を使用すると、一時的な複数のコンポジションのバリエーションを作成し、グリッドに表示することができます。これらのバリエーションはいくつでも保存でき、現在のコンポジションに適用したり、選択したバリエーションを入力値として Brainstorm の操作をやり直すことができます。

Brainstorm では、汎用アルゴリズムによって、各操作の入力値として使用されるプロパティ値が変更、選択されます。生成ごとに入力値とするバリエーションを選択でき、どの程度の変化(ランダムな変形)を持たせるかも指定できます。

Aharon Rabinowitz が、Creative COW の Web サイトで、Brainstorm の使用方法を示すビデオチュートリアルを公開しています。

フルサイズのグラフィックを表示
Brainstorm ダイアログボックス(ランダム度モード)

A.
元のコンポジション(単一の数値で Brainstorm を使用する場合は、中央のタイルがオリジナル)

B.
タイルを最大化

C.
新規コンポジションとして保存

D.
コンポジションに適用

E.
次に実行する Brainstorm で使用

F.
ランダム度コントローラ(単一の数値で Brainstorm を使用する場合は展開コントローラ)

G.
前後の生成結果に移動

H.
再生コントローラ

Brainstorm を使用すると、次のことをすばやく実行できます。

  • 1 つのプロパティについて複数の値の結果を比較して、どの値が最適かを決めることができます。

  • 任意の数のプロパティをランダムに変更した結果を検討して、独創的な結果を得ることができます。

プロジェクトテンプレートを開いたり、レイヤーにアニメーションプリセットを適用し、プロパティ(またはプロパティグループ全体)を選択した後で、Brainstorm を使用してそれらのプロパティをすばやく変更することもできます。完成品を元にして Brainstorm を使えば、独自のプロジェクトやアニメーションの作成期間を短縮化できます。

同じコンポジション内の 1 つまたは複数のレイヤーから、任意の数のプロパティおよびプロパティグループに Brainstorm を使用できます。例えば、シェイプレイヤーにある星の「線幅」のプロパティを 1 つだけ微調整したり、「コンテンツ」プロパティのグループをすべて選択し、レイヤー上にあるすべてのシェイプのプロパティを全体的に検討できます。

Brainstorm は、タイムラインパネルのポップアップメニューで数値やオプションを指定する任意のプロパティに使用できます。Brainstorm を使用できないプロパティには、レベルエフェクトのソーステキスト、マスクパス、「ヒストグラム」プロパティなどがあります。ただし、レベル(個々の制御)エフェクトのプロパティには Brainstorm を使用できます。

Brainstorm は、選択したすべてのキーフレーム上で動作します。キーフレームのないプロパティでは、グローバルで一定な値に適用されます。

「不透明度」など、単一の 1 次元のプロパティ(ただし「位置」は除く)で Brainstorm を使用すると、変化量を制御する「ランダム度」の値は、「展開」の値に変わります。そのため Brainstorm ダイアログボックスに表示されるバリエーションはランダムにはなりませんが、中央値を元にした一定の範囲の値が示されます。元のコンポジションはダイアログボックスの中心のタイルに表示されます。次の Brainstorm 操作を行うには、元とするバリエーションは 1 つだけ選択できます。

エクスプレッションには直接 Brainstorm を使用できませんが、エクスプレッションが参照できるエクスプレッション制御エフェクトのプロパティには使用できます。
  1. Brainstorm セッションにおいてプレビューするデュレーションとコンポジションの空間領域のワークエリアおよび目標範囲を設定します(ワークエリアを設定するおよび目標範囲を参照)。
  2. タイムラインパネルでプロパティまたはプロパティグループ(複数可)を選択し、タイムラインパネルの一番上にある Brainstorm ボタン をクリックします。

    コンポジションのバリエーションはすべて Brainstorm ダイアログボックスに同時に再生されます。各バリエーションのコントローラは、ポインタがその上にあるときにだけ表示されます。プレビューを再生、一時停止、または戻すには、Brainstorm ダイアログボックスの一番下にある再生コントローラを使用します。

  3. Brainstorm ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
    • バリエーションをよく見るには、タイルを最大化ボタン を押します。すべてのバリエーションのグリッド表示に戻るには、タイルのサイズを元に戻すボタン を押します。

    • 透明グリッドの表示/非表示を切り替えるには、Brainstorm ダイアログボックスの一番下にある透明グリッドボタン を押します。

    • 次の Brainstorm 操作に含めるバリエーションをマークするには、そのバリエーションの、次の Brainstorm に含むボタン を押します。

    • バリエーションを現在のプロジェクト内に新規コンポジションとして保存するには、そのバリエーションの新規コンポジションとして保存ボタン を押します。

    • 「ランダム度」や「展開」を次世代の生成結果のために増加するには、Brainstorm ダイアログボックスの一番下で「ランダム度」または「展開」の値を調整します。この値は、精密な作業用には小さくし、実験や検討用には大きくします。

  4. (オプション)次の Brainstorm 操作に含めるためにマークしておいたバリエーションから次世代のバリエーションを作成するには、Brainstorm ダイアログボックスの一番下にある「Brainstorm」をクリックし、手順 2 に戻ります。バリエーションをマークしていない状態で Brainstorm をクリックすると、現在の生成結果で使用されたものと同じ入力値を使用して Brainstorm の操作が繰り返されます。

    ランダム度を使用する Brainstorm 操作の場合、次世代の生成結果に含めるようにマークしたバリエーション(複数可)は、そのまま次の生成結果に含まれ、ダイアログボックスでも同じ位置に表示されます。展開を使用する Brainstorm 操作の場合、1 つのバリエーションのみが次世代の生成結果に引き継がれ、中央のタイルに表示されます。

    この手順を、現在のコンポジションとして保存したいバリエーションができるまで繰り返します。

    Brainstorm ダイアログボックスの一番下の「Brainstorm」ボタンの左右にある矢印ボタンをクリックすると、次または前の生成結果を表示できます。前の生成結果に戻ってから新たに Brainstorm 操作を行うと、それ以降の生成結果は失われます。
    注意: Esc キーを押して、Brainstorm ダイアログボックスを閉じます。
注意: 「新規コンポジションとして保存」オプションと comp(" <name> ") 形式でそれ自体を参照するエクスプレッションが含まれた現在のコンポジションを使用すると、保存されたコンポジションのエクスプレッションは保存されたコンポジションではなく、元のコンポジションを参照するようになります。エクスプレッションが独自のコンポジションの設定に依存している場合は、thisComp オブジェクトを代わりに使用します。