エクスプレッションについて

複雑なアニメーションを作成してリンクするときに、多くのキーフレームを 1 つずつ作成するのは骨の折れる作業です。After Effects には、この作業を簡略化するエクスプレッションという機能があります。エクスプレッションは、ある時点での単一レイヤープロパティの単一の値を評価するスクリプトのような小さい部分からなるソフトウェアです。スクリプトがアプリケーションに指示を伝えるのに対し、エクスプレッションはプロパティの設定内容を表します。

エクスプレッションを使用すると、レイヤープロパティ間の関係を定義し、1 つのプロパティで複数のキーフレームを使用して他のレイヤーを動的にアニメートすることができます。例えば、ピックウイップを使用してパスプロパティをリンクすれば、ブラシストロークやシェイプレイヤーオブジェクトからマスクのパスを取得できます。

エクスプレッション言語は、標準の JavaScript 言語に基づいていますが、エクスプレッションを使用するために JavaScript の知識は必要ありません。ピックウイップを使用するか、エクスプレッションの単純なサンプルをコピーして変更するだけで、エクスプレッションを作成できます。

注意: エクスプレッションのサンプルは、サンプルプロジェクトテンプレート(ファイル/プロジェクトテンプレートを参照)や、動作カテゴリのアニメーションプリセット(アニメーション/アニメーションプリセットを参照)に含まれています。

アニメーションプリセットにエクスプレッションを含めたり、1 つのエクスプレッションだけで構成するアニメーションプリセットを使用することもできます。キーフレームの代わりにエクスプレッションを使用するアニメーションプリセットを、動作と呼ぶこともあります。

プロパティにエクスプレッションを追加した後も、プロパティにキーフレームを追加したり、プロパティのキーフレームを編集したりできます。エクスプレッションに、キーフレームによって決まるプロパティの値が自動的に入力され、新しい値が生成される場合もあります。例えば、レイヤーの「回転」プロパティに対する次のエクスプレッションは、キーフレームを使用するモーションに加えて、「回転」プロパティの値に 90 度を加算します。

  value + 90

ウィグルなどの一部のメソッドは、プロパティのキーフレームを使用する値に対して直接作用します(Property の属性とメソッドを参照)。

レイヤーの「位置」プロパティに次のエクスプレッションを設定すると、レイヤーのキーフレームを使用するモーションが保持され、レイヤーがわずかに揺れます。

  wiggle(10, 10)
注意: 通常は、ウィグラーよりも、wiggle エクスプレッションを使用する方が簡単です。

テキストをアニメートする場合、エクスプレッションセレクタでは、各文字にどの程度アニメータプロパティを適用するかを指定できます。1 つのアニメータグループに 1 つまたは複数のエクスプレッションセレクタを追加でき、そのアニメータグループに 1 つまたは複数のプロパティを指定できます