After Effects CS3

メモリ使用量とディスク

表示とレンダリングに必要なメモリ量は、コンポジションフレームの解像度、コンポジションでメモリを最も大量に消費するレイヤー、プロジェクトファイルのサイズによって決まります。

After Effects では、コンポジションの各フレームは一度に 1 レイヤーずつレンダリングされます。このため、コンポジションのデュレーションまたはコンポジションに含まれるレイヤー数よりも、個々のレイヤーのメモリ必要量が重要となります。コンポジションのメモリ必要量は、コンポジション内でメモリを最も大量に消費する単独のレイヤーのメモリ必要量に相当します。例えば、NTSC 解像度でレイヤーを 30 枚レンダリングするほうが、映画フィルム解像度でレイヤーを 2 枚レンダリングするより、通常は使用メモリが少なくて済みます。

注意: 「複数のフレームを同時にレンダリング」が選択されている場合、バックグラウンドで稼動している After Effects アプリケーションによって 1 台につき 1 フレームずつ同時にレンダリングされます。

レイヤーのソースアイテムとしてコンポジションが含まれている場合は、そのレイヤーをレンダリングする前に、含まれるコンポジションのすべての内容をレンダリングする必要があります。

次のような操作を行うと、レイヤーのレンダリングに必要なメモリ量が増加します。

  • 大きいサイズのソースイメージを使用する

  • カラーマネジメントを有効にする

  • マスクを追加する

  • 文字単位の 3D 化を使用する

  • 複数のレイヤーに関連する、特定の描画モード、レイヤースタイルまたはエフェクトを使用する

  • 3:2 プルダウン、クロップ、伸縮などの出力オプションを適用する

  • 「シャドウ」エフェクトや「被写界深度」エフェクトを追加する

コンポジションをフル解像度、最高画質でプレビューしても、すべてのフレームが問題なく表示できる場合は、コンポジションのレンダリングに十分なメモリがあります。同じ設定を使用する場合、コンポジションをムービーにレンダリングする場合のメモリの使用量が、画面に表示する場合より多くなることはありません。

After Effects では、コンポジションの表示やレンダリングに必要なメモリが不足している場合、警告メッセージが表示されることがあります。メモリ不足の警告が表示された場合は、メモリを解放するか、メモリを最も大量に消費するレイヤーに必要なメモリを減らしてからやり直してください。

メモリは、編集/キャッシュの消去メニューにあるいくつかのコマンドで直ちに解放できます。

After Effects では、個々のフレームを保存するために連続するメモリブロックが必要です。個々のフレームを別々に断片的なメモリに保存することはできません。

圧縮されていない 1 つのフレームをフル解像度で保存するのに必要なメガバイト数は、次の計算式を使用して求めます。

高さ(pixel)x 幅(pixel)x チャンネル当たりのビット数 / 2,097,152

注意: 2,097,152 という値は、1 メガバイト当たりのバイト数(220)、1 バイト当たりのビット数(8)および 1 ピクセル当たりのチャンネル数(4)による換算率です。

例えば、8 bpc のプロジェクトの DV NTSC フレームには 1.3 メガバイト、8 bpc のプロジェクトの D1/DV PAL フレームには 1.6 メガバイト必要です。一方、32 bpc のプロジェクトの 1080i60 DVCPRO HD フレームには 21.1 メガバイトが必要になります。

After Effects を Mac OS X オペレーティングシステム上で実行する場合は、最大 3.5 GB の RAM を使用できます。After Effects を 32 bit Windows オペレーティングシステム上で実行する場合は、最大 3 GB の RAM を使用できますが、After Effects で 2 GB 以上を使用するには、Windows を適切に設定する必要があります(Microsoft の Web サイトを参照)。After Effects を 64 bit Windows オペレーティングシステム上で実行する場合は、特別な設定を行わなくても最大 4 GB の RAM を使用できます。

注意: これらの数値は、After Effects の 1 処理あたりの数値です。バックグラウンド処理を使用して複数のフレームを同時にレンダリングする場合は、処理ごとに上記の RAM 容量が使用されます(複数のフレームを同時にレンダリングするを参照)。

ビデオは通常、最終出力へのレンダリング時に、エンコード処理中に圧縮されます。そのため、1 つのフレームに必要なメモリ量をフレームレートとコンポジションのデュレーションで単純に掛け合わせることでは、最終出力ムービーを保存するのに必要なディスク容量を判断することはできません。ただし、このような計算によって、必要な最大ディスク容量を大まかに知ることができます。例えば、1 秒間の圧縮されていない標準詳細形式の 8 bpc ビデオには約 40 MB(メガバイト)のディスク容量が必要です。このデータレートの長編ムービーを保存するには、200 GB 以上のディスク容量が必要です。ビデオのファイルサイズを 1 秒あたり 3.6 MB まで縮小する DV 圧縮を使用した場合でも、典型的な長編ムービーには 20 GB 以上のディスク容量が必要です。色ビット深度が高くフレームサイズが大きい長編フィルムでは、フッテージとレンダリングした出力ムービーにテラバイト単位のディスクスペースが必要なこともあります。