After Effects CS3

ムービーのサイズ縮小

コンポジションから縮小サイズのムービーを作成する方法はいくつかありますが、どの方法でも処理速度と画質のトレードオフを考える必要があります。

コンポジションのネスト化
新規コンポジションを小さいサイズで作成し、それより大きなサイズのコンポジションをその中にネスト化します。例えば、320 x 240 のコンポジション内に 640 x 480 のコンポジションを配置します。レイヤー/トランスフォーム/コンポジションに合わせるを選択するか、Ctrl+Alt+F キー(Windows)または Command+Option+F キー(Macintosh)を押して、ネスト化されたコンポジションを小さいコンポジションサイズに合わせ、レイヤー/スイッチ/コラップスを選択してトランスフォームをコラップスします。フル画質の解像度および高画質でレンダリングしたコンポジションは、低解像度でレンダリングした場合より、きれいな画質になります。

コンポジションの伸縮
この方法では、高画質の縮小ムービーを作成できますが、ネスト化より時間がかかります。例えば、640 x 480 のコンポジションを作成してフル画質の解像度でレンダリングする場合は、出力モジュール設定で伸縮率を 50%に設定して、320 x 240 のムービーを作成することができます。フル画質の解像度でレンダリングしたコンポジションは、伸縮画質を「高」に設定すると、非常にきれいな画質になります。
注意: フィールドレンダリングをオンにしている場合、ムービーの縦サイズは伸縮しないでください。縦方向に伸縮すると、フィールド順序が乱れてモーションが歪みます。フィールドレンダリングしたムービーの縦サイズを変更する必要がある場合は、クロップするか、コンポジションをネスト化してください。

コンポジションのクロップ
この方法は、ムービーのサイズを数ピクセル縮小する場合に最適です。出力モジュール設定ダイアログボックスで、「クロップ」のオプションを使用します。クロップ処理ではムービーの一部を切り取るので、コンポジションの中央に配置されたオブジェクトの場合は、ムービーの両側を均等にクロップしないと、中央に配置されているように見えません。

目標範囲へのクロップ
コンポジションフレームの一部のみをレンダリングするには、コンポジションパネルで目標範囲を定義します。そして、出力モジュール設定ダイアログボックスで「目標範囲を使用」オプションを選択してからレンダリングします(目標範囲を設定するを参照)。
注意: フィールドレンダリングするムービーの最上部から奇数分のピクセルをクロップすると、フィールド順序が反転します。例えば、フィールドレンダリング順序が「奇数フィールドから」に設定されているムービーの最上部からピクセルを 1 行クロップすると、フィールドレンダリング順序は「偶数フィールドから」に変わります。ムービーの最上部からピクセルをクロップする場合に、元のサイズを維持するには、最下行にピクセルを追加する必要があります。走査線が 1 行減っても問題ない場合は、1 回のレンダリングで、異なるフィールド順序の 2 つのムービーを出力することができます

コンポジションの低解像度でのレンダリング
縮小ムービーは、この方法で最も高速に作成することができます。例えば、640 x 480 のコンポジションを作成する場合は、コンポジションの解像度を半分に設定すると、レンダリングしたコンポジションのサイズを 320 x 240 に縮小することができます。縮小後に、このサイズでムービーまたはイメージを作成することができます。低解像度ではイメージの鮮明さが損なわれるので、この方法は、プレビューまたはドラフト画質のムービー作成に適しています。
注意: 低解像度でレンダリングする場合は、コンポジションの画質は「ドラフト」に設定してください。解像度が低い場合に最高画質でレンダリングしても、鮮明なイメージは作成できない上、ドラフト画質でのレンダリングより時間がかかります。