プロジェクト設定、フッテージの準備、コンポジションの初期設定を適切に行うことにより、最終出力ムービーのレンダリングエラーを防ぎ、期待どおりのレンダリング結果を得ることができます。作業を開始する前に、After Effects でどのような作業を行い、どのようなムービーを出力するかを計画することをお勧めします。プロジェクトの計画を立て、プロジェクト設定に関する基本事項を決定したら、フッテージを読み込み、そのフッテージに基づいてレイヤーを組み合わせ、コンポジションを作成します。
プロジェクトを特定のメディアに合わせて設定する最も効果的な方法は、テスト用のムービーをレンダリングし、実際に使用する機材と同じ種類の機材で再生してみることです。早い段階で問題を発見できるよう、複雑で時間のかかる作業を行う前にこのテストを行うことをお勧めします。
デジタルビデオ、デジタルオーディオ、高精細ビデオ、DVD、圧縮、ストリーミングビデオの概要については、アドビ システムズ社の Web サイト(www.adobe.com/go/learn_dv_primers_jp)を参照してください。
プロジェクトの作成と整理についてのビデオチュートリアルを利用するには、アドビ システムズ社の Web サイト(www.adobe.com/go/vid0221_jp)を参照してください。
フッテージを読み込む前に、完成したムービーをどのメディアのどの形式で出力するかを決定し、ソースマテリアルに最も適した設定を選択します。ほとんどの場合、フッテージは、After Effects に読み込む前に準備した方が効率的です。
コンポジションフレームを埋めつくすイメージを配置する場合、Adobe® Photoshop® を使用して、イメージのサイズとピクセル縦横比がコンポジションのサイズとピクセル縦横比と一致するようにあらかじめ調整します。After Effects に読み込んだイメージが大きすぎる場合は、コンポジションに必要なメモリが増え、プロセッサにもより高い処理能力が必要となります。また、イメージが小さすぎる場合に目的のサイズに拡大すると、イメージの画質が低下します。ピクセル縦横比を変更するを参照してください。
可能な限り、圧縮されていないフッテージを使用することをお勧めします。圧縮率が小さいほど、キーイングやモーショントラッキングなどの多くの操作でよりよい結果を得られます。DV エンコードなどの特定の種類の圧縮方法は、カラーキーイングには特に不向きです。これは、ブルースクリーンやグリーンスクリーンを使用するキーイングで重要になる、色の微妙な差異が破棄されるためです。ファイルの圧縮は、最終レンダリングで行うのが最も効果的です。キーイングの概要を参照してください。
少なくとも出力時のフレームレートと同じフレームレートのフッテージを使用することをお勧めします。それにより、After Effects でフレームブレンドなどの方法を使用して不足分のフレームを補わずにすみます。フレームレートを変更するを参照してください。
After Effects で行う作業と出力するムービーの種類により、フッテージの撮影方法や作成方法も変わります。例えば、モーショントラッキングを使用してアニメートする場合は、鮮やかな色の小さいボールを、トラックするオブジェクトに付けるなど、モーショントラッキングに最適な方法で映像を撮影する必要があります。モーショントラッキングのワークフローを参照してください。
プロジェクト設定は、時間の表示方法、プロジェクトのカラーデータの処理方法および使用するオーディオのサンプルレートの 3 つの基本カテゴリに分類されます。これらのうちカラー設定は、フッテージファイルを読み込むときのカラーデータの処理方法、作業時のカラーの計算方法、最終出力時のカラーデータの変換方法に影響するため、プロジェクトの作業を本格的に始める前に設定内容をよく吟味する必要があります。カラーマネジメントおよび時間の表示単位を変更するを参照してください。
プロジェクトのカラーマネジメントを有効にすると、作業中に表示しているのと同じ色が、ムービーにしたときにも再現されます。
フッテージアイテムを準備して After Effects に読み込んだら、それらのフッテージアイテムを使用してコンポジションにレイヤーを作成し、アニメートやエフェクトの適用を行います。コンポジションを作成するときは、最終的なレンダリング結果に合わせて、解像度、フレームサイズ、ピクセル縦横比などのコンポジション設定を行ないます。コンポジションの設定は随時変更できますが、最終出力で期待どおりの結果を得るには、新しいコンポジションを作成するときに正しく設定しておくことをお勧めします。例えば、コンポジションフレームのサイズは、再生メディアのイメージサイズに合わせる必要があります。コンポジション設定を使用して作業するを参照してください。
コンポジションを複数のメディア形式にレンダリングする場合は、コンポジションの解像度はその中で最も高い出力解像度に合わせて設定します。後で、レンダーキューパネルで出力モジュールを使用して、各形式ごとにコンポジションをレンダリングできます。出力モジュール設定を指定するを参照してください。大きいコンポジションで作業している場合は、パフォーマンスを改善するように、After Effects やコンピュータの設定を変更してください。複雑なコンポジションをレンダリングするには大量のメモリが必要です。また、レンダリングしたムービーを保存するのに大量のディスク容量が必要になる場合もあります。例えば 3 時間のムービーをレンダリングする前には、レンダリングしたムービーを保存するのに十分なディスク容量があることを確認してください。メモリ、ディスクおよびパフォーマンスを参照してください。