動きのあるオブジェクトを含む映画またはビデオを表示すると、イメージがぼやけることがあります。これは、1 フレームが 1 単位のサンプル時間(映画の場合のフレームは 1/24 秒)を表すからです。1 単位の時間の中で、動きのあるオブジェクトがフレーム内の複数の位置を移動するので、このオブジェクトを鮮明な静止オブジェクトとして表示できません。オブジェクトの動きが速いほど、ぼやける度合いも大きくなります。カメラのシャッター角度とシャッターフェーズも、ブラーの表示に影響します。これらにより、シャッターが開いている時間の長さや、フレームの開始点を基準としたシャッターの開くタイミングが決定されます。
これとは対照的に、コンピュータで作成したアニメーションの 1 フレームでは、どのオブジェクトが動いているかを判別できないほど、動きのあるすべてのオブジェクトが、停止したオブジェクトと同じくらい鮮明に表示されます。モーションブラーを使用しない場合、レイヤーアニメーションはイメージの変化を連続的に表示する代わりに、各イメージをストロボ撮影のようなエフェクトで 1 つずつ表示します。After Effects でアニメートするレイヤーにモーションブラーを追加すると、動きがよりスムーズで自然になります。
レイヤーをアニメートする場合、例えばレイヤーを画面上で移動させる場合などには、モーションブラースイッチを使用できます。ライブアクションビデオなど、既にレイヤーに含まれているモーションには、モーションブラーを追加できません。元のビデオと比較して非常に高いまたは低いフレームレートを指定したライブアクションビデオをスムージングするには、フレームブレンドを使用します。
各レイヤーで個別にモーションブラーを有効にし、プレビューや最終的なレンダリングを行う際にモーションブラーをレンダリングするかどうかも決定します。タイムラインパネル上部にあるコンポジションのモーションブラー使用可能スイッチ
を使用して、プレビュー時のモーションブラーのレンダリングを有効または無効にします。レンダーキューパネルのレンダリング設定を変更して、最終的な出力時のモーションブラーのレンダリングを有効または無効にします。
モーションブラーを有効にするとレンダリングが遅くなりますので、作業中はコンポジションのスイッチを無効にし、完成した結果を見たいときだけ有効にすることをお勧めします。
スイッチをクリックします。モーションブラーの計算に使用するサンプルの数は、レイヤーのモーションにより、各レイヤーに合わせて決定されます。これにより、動きの遅いレイヤーのモーションを、速いモーションのレイヤーほど頻繁にサンプリングせずに、高品質なモーションブラーを得ることができます。サンプリングレートが高くなると、レンダリングのパフォーマンスが低下します。
コンポジション設定の詳細タブのモーションブラー設定
モーショントラッキングデータを使って別のレイヤーの上に合成されるレイヤーに最適なシャッターフェーズの値は、シャッター角度の値の -1/2 です。例えば、シャッター角度が 180°のとき、シャッターフェーズを -90°にします。この設定の組み合わせにより、元のオブジェクトの中心にブラーが生じます。