Adobe Acrobat 8 Professional
トラッププリセットのオプション
トラッププリセットを作成したり、編集したりするときはいつでも、トラッププリセットオプションを変更できます。トラッププリセットオプションは Acrobat と InDesign で同じ設定を使用できます。Acrobat でトラッププリセットを表示するには、アドバンスト/印刷工程/トラッププリセットを選択します。InDesign の場合、ウィンドウ/出力/トラッププリセットを選択します。
トラップの幅は、各トラップが重なり合う部分の量です。用紙の特性、スクリーン線数、印刷機の状態によって、必要なトラップ幅は異なります。それぞれのジョブに適切なトラップ幅を決定するには、印刷・出力会社と相談してください。
- デフォルト
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黒ベタを除くすべてのカラーをトラップするトラップ幅を指定します。デフォルト値は 0.088mm です。
- 対ブラック
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インキが黒ベタに広がっていく距離またはリッチブラックをトラップする黒のエッジとその下にあるインキの距離であるホールドバック量を示します。デフォルト値は 0.176 mm です。多くの場合、この値はデフォルトのトラップ幅の 1.5 ~ 2 倍の値に設定されます。
InDesign では、「ブラックカラーリミット」で設定した値によって、黒ベタまたはリッチブラック(プロセスカラーのブラック(K)にカラーインキを混合して不透明度を上げたもの)の値が決まります。
注意: (InDesign)組み込みトラップを選択した場合、デフォルトのトラップ幅、または 4 ポイント以上の対ブラックを指定すると、トラップ幅は 4 ポイントに設定されます。ただし、指定した値は継続して表示されます。これは、Adobe In-RIP トラッピングに切り替えると、指定したとおり 4 ポイント以上のトラップが適用されるためです。
結合とは、2 つのトラップのエッジが共通の端点において交差する場所のことです。2 つのトラップ線分が結合する外側の形状と、3 つのトラップが交差する部分を制御することができます。
- 結合スタイル
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2 つのトラップ線分の外側にある結合の形状を制御します。「角」、「丸み」、「斜角」から選択します。デフォルトは「角」で、Adobe In-RIP トラップエンジンの以前のバージョンとの互換性を維持しています。

トラップの結合例、左から右に:角結合、丸み結合、斜角結合
- 端のスタイル
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3 つのトラップの交差を制御します。「角」(デフォルト)は、交差しているオブジェクトにトラップの端を近付けないように変形します。「角」は、Adobe In-RIP トラッピングエンジンエンジンの以前のバージョンとの互換性を維持しています。「オーバーラップ」は、複数の暗いオブジェクトと交差する、最も明るい ND 値のオブジェクトによって生成されたトラップの形状に作用します。最も明るいトラップの端は、3 つのオブジェクトが交差するポイントに回り込みます。

トラップの端の拡大例:角(左)およびオーバーラップ(右)
トラップのしきい値は、印刷条件に合わせて印刷・出力会社が推奨するとおりに調整することができます。
- 色差
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カラー変化のしきい値を指定します。この値を超えると、トラップエンジンがトラップを作成します。印刷物によって、最も極端なカラー変化だけをトラップしたい場合もあれば、微妙なカラー変化もトラップしたい場合もあります。「色差」値は、隣接するカラーの成分(CMYK 値など)の変化の度数を示し、この値を超えるとトラップが生じます。
トラップを起こす値となる、隣接するカラーの成分インキの変化の度数を変更するには、「色差」の値を増減します。「色差」の値が低いほど、カラー間に作成されるトラップが増えます。デフォルトは 10 %です。最適な結果を得るには、8 ~ 20 %の値を使用します。値が低ければ低いほど、色差への感度が高くなり、結果としてより多くのトラップが行われます。
- ブラックカラーリミット
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必要なブラックインキの最小量を示し、これを下回ると「対ブラック」テキストボックスの設定が適用されます。デフォルトは 100 %です。最適な結果を得るには、70 %以上の値を使用します。
- ブラック濃度リミット
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インキがブラックであると認識する ND 値またはそれ以上の ND 値を示します。例えば、「対ブラック」の設定で暗い特色インキを使用する場合、ここに ND 値を入力します。この値は通常、デフォルトの 1.6 近くに設定します。
- トラップ限界のスライド
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隣接するカラーの ND 値のパーセント差を示します。この値を境に、トラップはカラーのエッジの暗い側から中心線方向へ移動し、トラップの配置が急に変化することなく、トラップがよりきれいに行われるようになります。トラップが行われるときに、トラッピングエンジンは明るいカラーから暗いカラーのトラップ位置を調整(スライド)し、両者間の中心線を超えて広がっていきます。
例えば、「トラップ限界のスライド」値を 70 %に設定した場合、明るい方のカラーが暗い方のカラーの ND 値の 70 %を超えると(つまり、明るい方のカラーの ND 値を暗い方のカラーの ND 値で割った結果が 0.70 より大きいと)、トラップの位置は中心線を超えます。ND 値が同一のカラーであれば、「トラップ限界のスライド」を 100 %に設定していない限り、トラップは必ず中心線上の位置になります。
- トラップ減色
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トラップカラーを減らすために、隣接するカラーから成分が使用される度数を示します。この設定は、ある特定の隣接するカラー(例えばパステルカラー)にどちらのカラーよりも暗いトラップが作成されることを防ぐのに便利です。値を 100 %より小さく指定すると、トラップのカラーは明るくなります。値を 0 %にすると、トラップの ND 値は暗いカラーの ND 値と同じになります。
トラッププリセットは、画像内のトラップを制御するだけでなく、ビットマップ画像(写真画像や写真画像が含まれているラスタ PDF ファイルなど)とベクトルオブジェクト(ドローアプリケーションで作成されたオブジェクトやベクトル PDF ファイルなど)間のトラップを制御することもできます。読み込まれたグラフィックの処理は、トラップエンジンによって異なります。トラップオプションを設定する場合は、これらの相違を理解しておくことが重要です。
- トラップ配置
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ベクトルオブジェクト(InDesign で作成したオブジェクトを含む)をビットマップ画像にトラップするときのトラップの位置を設定するオプションです。「ND 値」以外のすべてのオプションでは、オブジェクトに対して一定のエッジが作成されます。「中央」を選択すると、オブジェクトと画像間のエッジをまたぐトラップが作成されます。「チョーク」を選択すると、オブジェクトは隣接する画像に重なります。「ND 値」は、ドキュメントの別の箇所で使用されているトラップと同じトラップルールを適用します。「ND 値」が設定されている写真画像にオブジェクトをトラップすると、トラップが一方のエッジからもう一方のエッジに移動したときに、凹凸が非常に目立つエッジになることがあります。「スプレッド」を選択すると、ビットマップ画像が隣接するオブジェクトに重なります。
- オブジェクトを画像にトラップ
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「トラップ配置」の設定を使用して、ベクトルオブジェクト(主線として使用するフレームなど)を画像にトラップします。ベクトルオブジェクトが、トラップされるページ範囲内の画像に重ならない場合は、このオプションをオフにすることによって、そのページ範囲のトラップの速度が向上します。
- 画像間でトラップ
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ビットマップ画像が重なっているか、隣接している場合、ビットマップ画像の境界線に沿ったトラップを有効にします。この機能はデフォルトで設定されます。
- 内側の画像をトラップ
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個々のビットマップ画像内で、カラー同士のトラップを有効にします(ベクトルオブジェクトやテキストに接触する部分に限りません)。このオプションは、スクリーンショットや漫画など、コントラストの強い画像を含むページ範囲にだけ使用します。不自然なトラップが作成されないよう、連続階調や複雑な画像ではこのオプションを選択しないでください。このオプションの選択が解除されていると、より速くトラップが実行されます。
- 1 ビット画像をトラップ
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隣接するオブジェクトに 1 ビット画像をトラップします。1 ビット画像は 1 つのカラーしか使用しないので、このオプションは「トラップ配置」の設定を使用しません。通常、このオプションは選択しておきます。場合によっては、ピクセルの間隔が空いている 1 ビット画像などでは、このオプションを選択すると画像が暗くなり、トラップの速度が低下することがあります。